不定期日記 2017年 일기 |
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2017.12.1-31
1日現在の受講生数67人。1級27人、2級17人、3級15人、4級1人、5級3人、6級2人、会話8人(うち個人レッスン兼7人)、英語3人(同2人)。
英語講座問い合わせのメールが来た。まず電話で内容を聞きたいとのこと。さっそく電話。30分ぐらい話す。大手のクラスレッスンに1年間通ったが、暗記暗記で英語学習に少し嫌気がさした。しかし、海外旅行の時に話せるようになりたいという気持ちに変わりはない。他の教室を探していたらたまたまホームページを見つけた……と。 発音チェックの有無を尋ねると、「ない」。授業中に、発音について相談したことがあるが、「とにかく今は暗記が大事」と先生に言われたそうだ。本当はすべきだが、一人ひとり細かくしていたら商売にならないという判断があったかどうかはわからない。ともあれ、語学学校の実態は韓国語も英語もよく似ている。こちらからは英語レッスンの内容と、受講者の実例を簡単に紹介。結果、今度体験レッスンを受けることになった。 今年8月のHANA韓国語スクールを受講したNさんから、うちの教室の受講を考えているとのDMをいただく。ありがとうございます。早速返事を書く。火水木の空き時間があまりなく、土曜は多少ある状態。教室13年間で一番固定の予約が入っている。♬海の神様 カムサハムニダ♬ 2日、個人13、会話1の14コマ。久々の空き時間なし。で、くたくた。ここ最近、体験レッスンの申し込みと入学が少し増えてきた。今日も二つの初レッスン。夜、講師学習会で3級教科書について研究。はやり最重要視すべきは間接話法だ。 3日、授業はないがあれこれと忙しい。 4日、ホームページ制作と事務作業で一日が終わる。 5日、個人3、グループ1、英語2。英語Tさんの話。仕事で帰国子女と2度目に会ったときに「Hi there」と言ったらびっくりされた。「どこで習ったの?」と言われて、ここでNHKラジオテキストを使って習っていると答えたら、またびっくりされた。「通じるか?」と訊いたら「十分通じる」と言われた。通じる水準の発音は財産だ。よっしゃあ! 6日、個人3、体験2。今年8月のHANA韓国語スクールを受講したTさん、某大手教室に通っていたが、しっかり勉強したいと思って体験レッスンの申し込み。お元気そうで何より。もう一人の体験Fさん。業界最大手で初級を終え、大学の市民講座で中級を通過。現在大手教室で上級コースを受講。しかし、討論で話すことができないのが悩み。また、TOPIKも続けて受けているが쓰기が伸び悩んでいるそうだ。今後の勉強法について助言し、体験レッスンで音読練習。「新鮮だった」との感想。ネイティブではないからできる授業内容を知ってもらえたと思う。 10月以降、週に一人の割合で体験レッスン。それまでと比べて増えた。 7日、個人のみ9コマ。HANA韓国語スクール講座受講生で昨日体験を受けたTさんが蒲田教室の授業を受けるとのメール。ありがとうございます。 8日、韓国語と英語の勉強。 文末の뭐。ソウル大教科書3A第6課最初の聞き取り問題で出てくる。무어の項に意味が載っている。 「朝鮮語辞典」 무어 感嘆詞《文末に付け加えて》(少し不満を持ったり、当然そうすべきだと思ったときに言う)まったくもう、当然 우리가 갈 수밖에 없지, 무어.僕たちが行くしかないさ、まったくもう。 엄마도 같이 가야지, 무어.当然ママも行くべきよ。 「뉴에이스국어사전」 무어 (감탄사) ③사실을 이야기함에 있어 상대의 생각을 가볍게 반발하거나 새롭게 일깨워 주는 뜻을 담은 말.(事実を話す上で相手の考えに軽く反発し、又は新たに気付かせる意味を込めた語) 예: 그 녀석 전혀 반성의 빛이 안 보이던데 무어.(あいつは反省の色全然見せていなかったよ、ったくもう) ⑤어떤 사실을 체념적으로 받아들이는 뜻을 나타내는 말.(諦めをもって事実を受け入れる意味を表す語) 예: 세상살이라는 게 다 그런 거지 무어.(生きるってのは皆そういうことなんだよ(、しゃあねえよ……))(注:뉴에이스국어사전は全て拙訳) 9日、個人12、会話1、英語1の14コマ。今年開店したらしい韓国料理屋に下見ということで行った。一人でキムチを摘まむのも寂しい話なので受講生Mさんに同行を頼んだ。目当ての店は、しかし満席状態。近くの「韓楽」に向かう。だがここも満席……。しばらく待ち、席が空いたところでマスターが「どうぞ」。付け出しが辛くてうまい。キムチ盛り合わせ、ジャガイモチーズチヂミ、チャプチェを頼む。マッコリと、留学時によく飲んだ百歳酒で杯を交わす。4時間ほど話していつの間にか閉店時間の午前0時近く。 10日、事務作業。 11日、事務作業。お年玉講座の最初の申し込みメールが来る。韓単語マラソンだ。 12日、個人6、グループ1、英語2の9コマ。体験レッスンのAさん、4年前に初級を学ぶが一時中断。昨年夏から学習を再開し、現在ハン検3級、TOPIK4級。都内有名校でネイティブ講師の授業を受けていたが発音が上達していないように感じるので体験レッスンを申し込んだとのこと。聞くと、授業は解釈中心で発音練習はあまりなく、発音チェックは全くないそうだ。さっそく体験レッスンで音読練習。発音はきれいだが、知らない音韻変化が結構あった。逐一指摘。「勉強になった。面白かった」との感想をもらった。 13日、個人8、英語1の9コマ。 14日、個人7、グループ1の8コマ。 16日、個人13、会話1の14コマ。夜、忘年会。10人参加。韓国料理屋「おしお」で乾杯。二次会にも行く。楽しかった。が、チャミスルと黒霧島で後半の記憶なし。帰宅し就寝後にこむら返り。痛。やはり酒は危ない。 17日、昨夜解いた禁酒続行。 先日、受講生Mさんから聞いた話。大学の教育学部に通う娘さん曰く、幼児の頃の読み聞かせが教育効果が高い、幼いころの英語教育は逆効果。ともに同感。息子が幼い時、寝る前に必ず絵本を読み聞かせた。小学生の時は毎日図書室に行き、年間百冊以上読む本好きになった。また、幼児英語教育をすると母語の確立に支障が出ると思う。体の健康がより大事と思い、小学生の息子が習ったのは、テコンドー、水泳、ヒップホップ。ダンスは中学生になった今も続けている。 受講生Kさんの喫茶店に行って昼ご飯を食べる。帰って翻訳作業。5万字。 18日。2年前に体験レッスンを受けたAさんから届いたメール。 「ひとつ質問してもよろしいですか? 못 읽다は もディルダ モニルだ どちらですか? B先生とC先生の答えが違い迷ってます。 C先生の教室も体験行きました。 お忙しいのでお返事は時間のある時いただけましたら嬉しいです。」 B・C両先生とも日本人講師だ。 以下のように答えた。 「両方とも正解です。 ‘못’과 ‘입다’를 한 덩어리로 인식하지 않아 음운을 첨가하지 않는다면 그대로 연음되어 [모딥따]로, ‘못’과 ‘입다’를 한 단어처럼 한 마디로 발음한다면 ‘표준 발음법’ 제29항 붙임 2에 따라 [몬닙따]로 발음할 수 있습니다. ‘못 읽다’도 마찬가지로, 한 덩어리로 인식하지 않아 음운을 첨가하지 않는다면 그대로 연음되어 [모딕따]로, 한 단어처럼 한 마디로 발음한다면 [몬닉따]가 될 것입니다.
綴りや発音が分からない時は、韓国の国家機関である国立国語院で探してみましょう。
AさんはB先生の授業を受けていたが、C先生と私の体験レッスンを受けた。その中で同じ質問を3人の講師にしたわけだ。回答メールを送った後、「B先生の授業を続けることにしました」という連絡が来た。あらっ?翻訳作業。 先日体験レッスンを受けて入学した4級のAさんから予約が入る。Aさんをはじめとして中級と上級の人の体験レッスンが先月からこれまで数人あった。全員に共通しているのが、①誰もが知っている首都圏の有名校で受講している又はしたことがある、②講師が韓国人、③発音練習が少ない又は無い、④発音チェックがほとんど無い又は全く無い、⑤発音に悩みがある、⑥体験で音読してもらうと間違った癖と日本語訛りが結構ある、という点。結論。「ネイティブ神話」(「外国語習うならやっぱりネイティブだよね」)は続くので、うちの教室も隙間産業として果たすべき役割が今後もあるだろう。 19日、個人8、グループ1、英語1の10コマと体験1。有名校通学経験のある4級Oさん初レッスンで1級教科書による復習。「目から鱗が落ちた」との感想。独学でハン検4級合格したKさんの体験レッスンでは、「韓国映画」の発音など様々な音韻変化を体験してもらった。翻訳作業。 20日、個人のみ10コマ。翻訳。 21日、個人8、グループ2の10コマ。 22日、翻訳。納品まだなのに別件の翻訳の依頼が来る。5万4千字。12月27日開始、1月4日納品。年末年始も働けと。うわあああ。請ける。じっと手を見る。 23日、個人9、会話1の10コマ。 24日、日曜だが翻訳。午後8時を過ぎたが、明日締め切りの案件がまだ終わらない。「ひょっとして今日も徹夜?」という嫌な予感。韓国料理屋に行って晩飯を食べようかと思っていたが、全然無理。ストレスがたまる。ドカ食いではなく、新聞の書評を参考に、図書館に行ってドカ予約。全て読めるかどうかわからないが。 25日、翻訳納品。 通訳案内士試験二次試験結果発表の日。6級Tさんから合格したとの連絡があった。良かった。以下はそのメール。 「本日通訳案内士試験合格発表があり、合格いたしました。 先生のご指導の賜物だと感謝しております。 プレゼンテーションの訓練では過去問を中心とした頻度の高いテーマについて短い時間に考えを表現することに慣れることができました。本番でも3つのテーマが示されてその中から一つ選んでプレゼンするのですが、事前に30秒ほどの時間が与えられて頭の中で考えをまとめて話し出すのがふつのようですが、いきなりこのテーマに決めましたプレゼン始めますといったところ試験官は驚いたようでした、えっ考えなくていいんですか?というような雰囲気でした。授業で何度と なく繰り返して練習してきたことが生きたとおもいました。 また、遂次通訳の問題ではいきなり“パクチー”という単語から日本文が読まれたのですが、パクチーというのが頭に入ってこなくて“各地”と聞こえたせいでその後の文章が混乱してしまい焦ってしまいましたが、途中でなんとかパクチーと理解でき中盤から後半にかけては大体訳せたように思います。これも何十問も過去問をやったお蔭で要領がつかめていたことが大きかったと思います。5段階評価で2をとらなければいいというぐらいの気持ちの余裕もありましたので割合気楽に望むことができました。 遂次通訳、プレゼンの後の質疑ではいろいろな質問がありましたが、これも先生との授業で毎回行ってきた ことでしたので楽しんで気楽に回答できたように感じました。 先生の授業を受けないで独力でこの2次試験を突破するのは難しいのではないかと思います。合格へと導いていただきありがとうございました。」 おめでとうございます。 26日、個人6、グループ1の7コマ。体験レッスンのNさん、即入学。翻訳。 27日、本日未明、教室のあるマンションの近くでガス爆発。今朝の段階で道路にガラス片などが散乱。しかし、授業に支障はなく、通常通り行っている。 個人11、英語1の12コマ。翻訳。仕事納め。 28日、仕事が納まらずに計8時間翻訳。どっと疲れる。 29日、午前3時に目が覚め、翻訳。年末年始も仕事。わあああ |
2017.11.1-30
1日、個人のみ8コマ。体験1。体験レッスンのTさん、来週から受講すると。ありがとうございます。
2日、個人のみ9コマ。翻訳。 3日、通訳の打ち合わせ。翻訳。 11月1日現在の受講生数68人。1級25人、2級19人、3級16人、4級1人、5級3人、6級2人、会話9人(うち個人レッスン兼8人)、英語2人(同1人)。 4日、個人10、会話1の11コマ。 HANAから『hana Vol.22』の見本誌が届いた。ありがとうございます。 駅前の書店3店をチェック。くまざわ書店グランデュオ蒲田店とACADEMIAくまざわ書店東急プラザ蒲田店には22号があった。有隣堂グランデュオ蒲田店は無し。 HANA韓国語スクール講座の講師を2018年1-2月に再び務めることになった。 今年8月の講座では『hana』尽くしという趣旨で、できる限り沢山音読してもらった。発音チェックも、講師を総動員して教室と同じように細かく実施。初日と最終日を比べれば、受講生の発音と抑揚の水準は確実に上がったと思うし、音読練習の仕方についても可能な限り伝えることができた。 しかし、「宿題が多すぎる」などのお叱りもいただいた。そこで今回は、宿題を減らし、かつ、発表を毎回入れた。多くの人の前ので発表をなかなか体験できない。そこで韓国語の実力が試される。めったにない機会なので、是非ご参加を。 5日。事務作業と翻訳。 6日。ステーキ食ってゴルフ三昧なのに「国難」現在進行中の中、こっちは朝4時起きで時間が惜しいから朝昼カレーライスかっくらってストレッチと散歩して翻訳作業。切っても切っても金太郎飴ならぬ、やってもやっても終わりの見えない原文6万5千字。そして昼に届いた追加の仕事7万5千字。先週の3万字を合わせると17万字。他にもすべきこと一杯。うわああああ。 7日、個人8、グループ1の9コマ。 昨日午前4時に始めた翻訳作業は本日午前4時まで24時間続くがまだ終わらぬ。15分のつもりが2時間寝て6時。1時間半ほど必死に読んで納品。7時半過ぎから午後5時半まで授業。夕食後、外出。電車の中で爆睡。用事を終えて夜9時半帰宅。今夜はゆっくり寝よう。翻訳校正を2時間ほどしてから……。 8日、個人のみ6コマ。翻訳。 9日、個人8、グループ1の9コマ。翻訳。現在授業で二次試験対策をしている6級Tさんから、通訳案内士一次試験合格の知らせが届く。良かった。 Kプロジェクトは4Aまで進んで留学に臨むこととなり終了。 10日から13日まで通訳の仕事で韓国出張。予想通り、迷子になる人もいたが、終わってみれば無事終了。参加者の反応は上々だった。食事も堪能した。仁川で食った만두전골は特にうまかったなあ。韓国に行っても合間に翻訳の仕事。 14日、午前1時に飛行機が羽田空港に着。1時40分国際線ターミナルの停留所から深夜バスに乗って帰宅。事務作業でてんやわんや。2時間ほど寝て翻訳作業。午後1時から授業。個人6、英語1の7コマ。合間を縫って翻訳し、夕方に最終納品。午後9時40分、授業終了。 15日、個人6、英語1の7コマ。6級Tさん、間近に迫った通訳案内士二次試験の対策として逐次通訳練習を行う。私が日本語の文章を読み、Tさんがメモを取ったうえで韓国語に訳し、それに私がチェックを入れるという内容。 授業の合間にJTBCニュースルームを見る。 今年8月に行ったHANA韓国語スクール講座の報告が株式会社HANAのホームページに掲載された。 https://outlook.live.com/owa/?path=/mail/inbox 来年1-2月に再び行うHANA韓国語スクール講座のお知らせ。 https://www.hanapress.com/archives/7385 16日、個人7、グループ2の9コマ。 浦項(ポハン)地震のニュース報道を見て、被災地とそこに住む人々の物理的及び精神的被害の大きさに驚く。熊本地震と同じだ。以前の日本よろしく韓国の原発マフィアが「安全神話」をいまだに唱えている状況では、東海岸に集中する原発で福島第一並みの事故がいつか起こると思わざるを得ない。それが周辺地域にもたらすだろう甚大な被害を考えるとがく然とする。 17日、翻訳。久しぶりにラジ英。 18日、個人6、会話1の7コマ。合間にラジ英と翻訳とニュース番組。 夜、息子に電話したら、学校のクラブ活動関連の県大会が今日あり、3位になったので12月に地方大会に行くことになったと喜んでいた。ダンスの発表会も来月ある。好きな対象があるとのめり込むタイプのようだ。私と同じ気質。中学生活はとても楽しいそうだ。夢中になれることが二つもあるなんて幸せだ。ちなみに勉強のことは一切聞かないことにしている。息子が聞いてきたら無論答えるが。 뉴스타파の映画「자백」をユーチューブで見た。面白かった。 https://www.youtube.com/user/newstapa 19日、講演会で韓国人の話を聞く。勉強になった。 20日、翻訳と事務作業。 21日、個人8、グループ1、英語2の11コマと体験1。体験のTさん、毎日韓ドラを見ているうえ、英語など2か国語ができるそうで、飲み込みが早かった。8月のHANA韓国語スクール講座の受講生Tさんから体験レッスン申し込みのメールが来る。 22日、個人6、英語1の7コマ。3級Nさんの発音が、韓国人に通じる水準にまで向上したことを授業中に確認。他教室の授業を受けたり、独学の期間が長かったりした受講生の多くは間違った発音が癖になっている。蒲田教室に通い始めたころのNさんもそうで、日本語訛りが随所にあり(というか、だらけで)、私は矯正できるかどうか正直不安で暗澹たる気持ちになった。「ここの教室に来た当初はどこが間違っているのかが分からなかった」(本人談)。それから3年半。毎週1回通い、発音チェックを繰り返し受け、日本語訛りはほとんどなくなり、間違った発音にも自分で気づき、修正できるようになった。ここまで来ればしめたものだ。聞き取り能力も正比例で伸びていくだろう。あとは音読を重ねていくだけだ。発音トレーナー兼講師としてのやりがいを深く感じた授業だった。 23日、勤労感謝の日だが個人6コマ。 24日、韓国のニュースとNPRを聞きながら、確定申告書作成のために領収書を整理。英語学習1時間。受講生Kさんの喫茶店に行き、紅茶とケーキを注文。うまか! 来年の教室の計画を考えに行ったのだが、おしゃべりに興じる。 25日、2日間の出張。26日朝、息子に電話。私「近くまで来たんだけど、夕方、時間があったら晩御飯一緒に食べる?」 息子「勉強しなくちゃいけないから……」 自分の時間が流れているのだ。晩御飯を断られたのは初めて。親離れの兆し。寂しいが嬉しい。私も子離れの準備に入らなければ。父子関係の転換点の日か。夜、帰京。ネットがつながらない。 27日、某所でネットを使った事務作業。午後、ネットがつながる。隙間時間に『実践ビジネス英語』を読む。授業で使う『英会話タイムトライアル』12月に参考となる意見があった。「……英語に対応する日本語訳を覚えるのもいいのですが、発信型のトレーニングとしては、……良く使う日本語を英語でどういうかを覚えて使えるようにすることも大切です」(15ページ)。「英語」を「韓国語」に置き換えると、授業でしている韓訳練習がこれに当たる。「発信型のトレーニング」、つまり言葉を出す訓練、会話力を上げる練習というわけだ。 28日、個人7コマ。6級Kさん、『単語トレーニング』の音読2時間。通しで2回目のこの学習書もあと2回で終了の見込み。その後は本人の希望によりTOPIK過去問の聞き取りと読解の音読練習の予定。1年前に体験レッスンを受けたYさんが入学。授業の合間に『実践ビジネス英語』『ラジオ英会話』の音読練習。 29日、今日は暖かく、室内温度23.8度。個人8、英語1の9コマ。1・2・3・5・6級とまんべんなく授業。6級Tさん、12月3日の通訳案内士2次試験を前に最後の対策授業。過去問を使って逐次通訳練習。結果発表は同月25日らしい。合格されることを祈る。 30日、個人7、グループ2の9コマ。 |
2017.10.1-31 1日、日暮里教室での韓国語能力試験対策講座、無事終了。書き・読み・聞きの3時間。福岡県からの参加者もいた。受講生の殆どは3~4級だった。この水準の学習者がどのように点数を増やすのかという点から話した。 1限目の書きでは、4つの問題が出る。①穴埋め(3級相当。以下同じ)、②穴埋め(4級相当)、③200字作文(5級)、④600~700字作文(6級)だ。④は最初から捨てる。①と②は日頃きちんと勉強していれば何とかなる。要は③でどれだけ得点できるか、だ。過去問の模範回答を吟味しながら、それがよく出る単語と表現の宝庫であること、これを教材として単語帳と対訳ノートを作っていくこと、単語帳を作るために辞書を引く際、意味および例文の原文と和訳を音読すること、グラフの解説での常套句などを指摘した。 2限目の読みでは、3級相当の問題から始まり、4級、5級、6級相当へと次第に難しくなる。ここでも鍵は4級及び5級相当の問題としたうえで、一文ずつ読んで和訳を順番に行った。その際に、発音チェックをし、押さえるべき単語と表現を解説した。1限目と同じく単語帳と対訳ノートを作るよう勧めた。過去問も知っておくべき単語と表現が満載だ。これを使わない手はない。
3限目の聞きでは、問題の台本を教材として位置付けて音読練習をすることが聞き取り能力の向上につながることを指摘し、実践した。即ち、 2限目と3限目で、試験対策本としてソウル大教科書の優秀性を指摘した。具体的には、単語と表現が分野ごとにまとめられていること、写真と絵が豊富で単語と表現を身に付ける上で効果的であること、聞き取り問題が速いので、TOPIKの聞き取り問題がゆっくりと感じられてはっきりくっきり聞き取れること、TOPIKの単語、表現、文法の水準設定にほぼ適合するように各級教科書が編集されていること、巻末の文法解説が出色であること等だ。今回の講座の準備作業で過去問をじっくり吟味することでその優秀さを確認できたのは収穫だった。 受講生は皆、「役立った」と言っていた。3時間しゃべりっぱなしで疲れたが、開催して良かった。 もう一つ。今日の講座を受けた福岡在住のFさんは申し込みのメールで聞き取りが特に苦手と書いていたので、通っている教室についても訊いた。クラスレッスンで、音読練習はあまりない。以前の先生は説明だけで音読練習をしたことがなかったと。やはり。耳は口とつながっている。話すと聞くは硬貨の裏表。今日知った音読練習方法を実践すれば、話すも聞くもともに伸びていくはずだ。
【Kプロジェクト】 2日、翻訳作業。パソコン画面を見続けたためか、目が痛い。夕方、日暮里の韓国料理屋で受講生とサムギョプサルを食べ、最初は소맥、後半はチャミスルを飲む。酔っぱらって余計なことをしゃべりすぎ。 3日、個人3、グループ1、英語2の5レッスン。 4日、日暮里教室に通学中で、先日の韓国語能力試験対策講座を受けた3級Kさんの感想メール。
「先日の韓国能力試験対策講座では、大変ためになる情報をありがとうございました。 個人のみ6コマ。6級Hさん、通訳案内士試験二次試験対策で、まず5B教科書のテキストをいきなり素読と一文ずつ反復。これが約20分。残り40分は模擬面接でフリートーキング。今日のお題は「韓国人旅行者が自分の故郷を訪れた時に食べてもらいたい料理は?」、「日本旅行のお土産として最適なものは?」、「人口の減少を止める方法は?」、「消費税の引き上げは是か非か?」、「いわゆる『北の核』問題を解決する方法は?」。他に韓国人の楽観主義と日本人の悲観主義の比較も。 13年前に東京・千駄木に韓国語教室を開いた直後は、今思うに上級者を指導できる力はなかった。だから受講生は初級と中級に限った。上級者は今流行りの「排除」をしたわけではなく、対処できないので初めから外した。 しかし、それでも体験レッスンを申し込んでくる上級者は存在し、レベルチェックをしたら当時の私よりできる人が何人かいて、そのうちの何人かは受講を決めた。授業の進行がえらく大変で、韓国の月刊誌の『良い考え』などを教材に使い、事前準備が大変で2時間ぐらいかかり、時給が最低賃金並みになることもしばしばだった。知らないことの多さに打ちのめされた時期だ。勿論、今も知らないこと、初めて聞くことが沢山あるが。 数年たち、受講生の対象に上級者を加えた。2007年か2008年だったと思う。通訳案内士試験対策の授業を望む人数人が体験レッスンを申し込んできたからだ。JTBの日本紹介本(誤字が多い)をテキストに使った。同試験の過去問も研究し、その語彙がハングル検定2級もしくは朝鮮語辞典の重要語と基本語を合わせた約5000語の範囲にほぼあることに気付いて資料を作成し、授業をした。しかし、極度の緊張を毎回強いられた。己の穴が露わになるからだ。 新聞社説も使った。作文問題があるからだ。ちなみに韓国語能力試験の「書き」の最後の600~700字の作文をうまく書くためには新聞社説を教材とした学習が不可欠だ。なぜか。第一に、韓国の社会問題を扱っているから。第二に、そうした問題に対する意見を述べる上で、文章の構成、単語、表現、文法の手本の宝庫だから。 先日のTOPIK対策講座でも、過去問がそうした宝庫であることを再確認できた。ソウル大教科書で体系的に学び、TOPIK過去問で幅を広げれば対策はばっちりのはずだ。これに朝鮮語辞典の先述の約5000語の読み書きを加えれば、最大の難関であるハングル検定1級に挑戦できるだろう。 で、今は上級者の授業は何とか乗り切れるところまで来た、というのが正直な感想。緊張度は高いが、上級の受講生の水準――国内組と留学組の各々に共通した特徴がある――が見切れるようになったのも事実で、その分わずかな余裕が生じた、と言ったところ。仕事をしながら学んできた証とも思う。 5日、個人8、グループ1の9コマ。 先日のTOPIK対策講座に参加した福岡在住Fさんからメールが来た。
「先生のところの生徒さんが学習歴とか関係なく優秀でびっくりしました。 6日、久しぶりの休日らしい休日。韓国の雑誌と日本語の本を読み、授業の準備を除くと久しぶりの英語の勉強。毎日見ているJTBCの前日のニュースルームとYTNのライブ放送も見た。乾ききった体に文化という水が染み渡る感じ。火曜13時間、水曜13時間、木曜9時間、土曜9時間の週44時間労働しているから休んで当然、と自分に言い聞かせる。 7日。얌체운전 悪質・危険な運転(JTBCニュースルームより) 個人8、会話1の9コマ。体験2。体験を受けたMさん、即入学し、来週から授業開始。 講師学習会はA講師と「朝鮮語辞典」の굳다まで進む。この方法は、通訳の先輩Mさんが行った練習の物真似。90年代前半に延世の語学堂に留学したMさんは、帰国後、当時上級者用の学習教材が今ほどなかった中で、同辞典の約5千語の基本語を勉強して語彙を増やしたという。 この練習方法はそのままハングル検定1級対策でもある。1級の過去問に出る語彙を見ると、トウミにある2級の語彙プラスアルファだ。これは、「朝鮮語辞典」の基本語およびその例文に出る基本語以外の語彙にほぼ重なる。なので、それをもとに単語帳と対訳ノートを作ると、ハングル検定1級に出る語彙の多くを押さえられる、ということになる。 等と学習する中で考えた。 8日、英語を学び、韓国の雑誌を読む。講師学習会の予習として、朝鮮語辞典の最重要語の音読をすることに決めた。老眼になる前にしておくのだった。しかし、思い立った時が旬。韓国語の海にどっぷり浸かる感じがシウォナダ。귀まで。 9日、韓国映画『グエムル』を観る。10回目ぐらいだろうか。今年の夏に息子と2度観た。 10日。個人8、英語2の10コマ。 とんそく子さんからメールが来る。ええ!? またああああ? とんそく子さんからまたメールが来る。え? かぶってる? 11日。個人7、英語1の8コマ。Aさん、3級に進む。数年前に1級から始めて今年に入って3級に進んだ人がかなりいる。続ければ上達する。
JTBCニュースより。 12日、個人11、会話1の12コマ。先週体験を受けたMさん初レッスン。母音・平音・激音・濃音を終えて二重母音に入ったところまで。어の音も指摘を受けてほぼ修正できた。耳が良いのだろう。 朝6時に起き、家事を終え、昨夜のJTBCニュースルームと同時刻のYTNニュースを視聴。授業の準備をして、午後9時から午後9時40分まで授業。その後メールとファクトのチェック。食事時間を除いた実働12時間。心臓バクバク。見方を変えれば日本で韓国語漬けで学習者としては幸せ。
韓国語学習で越えるべきハードルはたくさんあるが、多忙で時間がないなどの外的条件を除き、学習に絞ったうえでの主な「越えるべき壁」は次の通り。 13日、家事。友人からの依頼で日本語を英訳。 今年8月にHANA韓国語スクールの講師を務めたが、来年早々に再度講座を持つことになった。詳細は11月初め発売の『hana』最新号でご確認を。 14日、個人7、会話2の9コマ、体験1。 16日。뉴스타파より。
수모를 당하다 侮辱される 17日、個人のみ9コマ。 18日。植田一三編著、上田敏子・呉泰均著『韓国語で説明する日本の文化-これ一冊で!日本のことをもっと話せる』(語研、2017)を注文。6級Tさんの通訳案内士二次試験対策の授業で使えるかどうかを確認するつもり。
個人のみ6コマ。級別では、6級1人、5級1人、3級2人、2級2人。前も書いたが、上級者の授業を普通にできるようになったのが以前と大きな違いだ。閑話休題。数日前から単語帳を作っている。韓国語学習上の弱点はいろいろあるが、その一つである語彙の貧困を単語帳によって克服したい。 19日、個人7、グループ1の8コマ。5級Iさん、TOPIKの作文対策。日暮里教室で先日行った対策講座とほぼ同じ内容を個人レッスンで行う。過去問を検討。5級なので知らない単語はほぼない。まずこれが第一条件。過去問の回答例を研究。論理の構築、出題者が使ってほしいと思っている語彙と表現など、模範解答例を解読していく。この方法論で過去問の回答、更に余裕があれば新聞社説を読み解き、当教室の「読み書き」練習法を使えば、対策は大丈夫だということを改めて確認。
JTBCニュース、YTNニュースより。
20日。
21日、個人9、会話1の10コマ。
친자 親子
18年前に
昼間も翻訳。夕方、逐次通訳で韓⇔日を4時間。その後の二次会では疲れたので通訳せず。すると日本側と韓国側が酒飲みながら英語で交流。やればできるじゃん。 30日、翌日締め切りの4万字の翻訳を上げなければならないのだが、通訳関連の連絡業務が結構あるとか、知り合いから日→英の翻訳を頼まれるとか、FAX原稿のテキスト化をするとか、久しぶりの青空で洗濯するとか等々があり、あっという間に日暮れ。晩飯を食ってから、午後9時ごろからいよいよ翻訳。トラドスへの貼り付けは終わっていたので、校正だ。 31日、校正は終わらず、1回10分前後の仮眠を何度かとりながら徹夜。なのに夜が明けても終わらない。「終了時間は正午当たり」とゴーストが呟いたので、午前中の授業2コマを取り消すことに。よりによってKプロジェクトのKさんだ。平身低頭。 直感通り、締め切り時間をはるかに過ぎた正午ぴったりに校正作業終了。ワードファイルに出力したらトラドスがトラブって「原文ファイルが見当たりません」だと。元請側と相談し、返却パッケージを送ることに。 だが今日は元々、朝10:10から夜20:20まで8コマの予約が埋まって「満席」状態だった。翻訳は最終的に午後5時前納品。そのために、既述の午前中2コマ中止、Hさんの授業を40分で切り上げて残り20分は後日に回した。またKさんの授業開始時刻を遅らせた。綱渡りもいいところだった。 |
2017.9.1-30
1日。先日献本としていただいた「hana vol.21」。
2日、個人8、会話1の9コマ。3級Kさんから韓国旅行の話、それに他の教室の特別コースを受講した話を聞く。どんな教え方をしているのかを知ることができ、勉強になった。 夜、講師学習会。朝鮮語辞典の輪読は고の2まで。 3-4日、ソウル出張。韓国旅行は今年初めて。格安のピーチ航空を利用。 3日午前1時55分羽田出発、4時20分仁川到着。機内では寝られなかった。空港内のコンビニでサンドイッチを買い、食べる。5時23分高速鉄道始発だったが乗客が多そうだったので、しばらく待って乗車。爆睡。 7時頃ソウル駅到着。高架公園7017を歩く。ベンチで資料の整理。仁寺洞の楽園市場まで歩き、近くの泥鰌汁2000ウォンを食べる。ご飯とカクテギ付き。映画でも見ようかと明洞まで歩くが、まだ閉まっていた。 市庁駅で2号線に乗り、漢陽大駅下車。16年ぶり。6カ月通ったのに全く思い出せない。ホテルを探しに近くの学生街へ移動。所々に「下宿」の札が下がっていた。主目的のホテルが全くないので往十里駅に移動。やはりない。漢陽大駅から新村駅に移動。 昼食はネジャングク。今まで食べた中で一番の味だった。 知人から日本が今どうなっているのかについて話すように言われていたので、数名の前で1時間ほど話す。続いて質問を受けて答える。計2時間。面白かったとの感想をもらう。事前の準備をほとんどしなかったが、何とかなった。これも日頃の授業で韓国語を話しているおかげだ。 夕食はサムギョプサル。美味しくて食い過ぎた。 夜、以前出した共訳書の原書の著者からインタビューを受ける。再会を喜び、いろいろ話す。 北が水爆実験をしたと知人が教えてくれた。しばし話す。ちなみに、ソウルはいつもの通りだった。 4日朝、留学希望の受講生Kさん(3級)と漢陽大駅で待ち合わせ、韓国語課程の職員に入学などを尋ねる。中国人が50%で、日本からの留学生は20%という。Kさんは職員の話が殆ど聞き取れたそうだ。 2号線でソウル大入口駅に移動し、バスに乗る。ソウル大の奥にあるバス停が終点。初めてここまで来た。感慨深い。少し離れたバス停で無料の学内循環バスに乗り、経営学部のバス停で降りて言語教育院へ。事務室で職員にワンルームなどについて訊く。Kさんはここでもほぼすべて聞き取れたといっていた。 社会学部近くの学食と大学本部近くの学食を見学し、前者で昼食。4000ウォン及び4500ウォンの献立もあったが、カードが必要そうなので、別の計算台で現金払いのバイキング形式で7000ウォン。味はそこそこ。 確認したいことがあるとKさんが言うので、言語教育院にまた行くと、留学生でごった返していた。クラス分けテストの発表があったのだ。張り出してある名簿を見ると、約700人の受験生のうち、ざっと6、7割が中国人。日本人名は5人のみだった。近くで在校生と思われる人が韓国人と話しているのを聞く。その発音を耳にして、自画自賛だが、りんどうむくげで学ぶKさんの発音の水準がどれほど高いかが改めて分かった。 冠岳山とその登山口を見つつ、大学近くの考試院村へ移動。不動産屋2件に入り、短期間のワンルームの有無を質問。「そんなものはない」との返答。言語教育院の事務室の職員は「ある」と言っていたのだが。 歩き疲れたので、果物ジュース屋に入り、月曜日のミックスジュースを飲む。上手い。持っている荷物が重い。 バスでソウル大入り口駅に行き、2号線に乗って市庁駅で降り、教保文庫。韓国語教科書、辞書、日本語学習参考書、韓国語の正しい使い方の本等を見て回る。 しかし、最後の目的である電子辞書はなかった。もう一つの書店に行ったがなかった。ロッテデパートにもなかった。明洞の地下商店街にもなかった。新世界デパートにもなかった。二人とも疲れたので電子辞書はまた今度ということにして、夕食の時間。 Kさんの希望はサムギョプサル。前日と同じものかと思ったが、好きなものなら数日間食べ続けられるので即決定。済州島の黒豚を探すことにした。明洞界隈を20分ほどさまよった末、場末の店を発見。中に入って早速サムギョプサル2人分とチャミスル2本を注文。うまっ! 日本の焼肉屋の肉と味が全然違う。「おいしい!」と肉を頬張るKさんの至福の表情が瞼に焼き付いている。モクサル1人分と焼酎をもう1本注文。これで51,000ウォン。こりゃリピーターになるわ。 酩酊し、計算後の記憶が途切れている。明洞駅の場面は記憶にない。どうやって乗ったんだろう。ソウル駅で、どうやって乗り換えたのだろう。海馬の命じるまま動いて高速鉄道で爆睡し、仁川空港で搭乗手続きをした場面は思い出せる。機内でも爆睡。 5日午前1時頃羽田到着。ここで仮眠するつもりだったが、バスの表示板に「蒲田」の文字が。おお。1時40分と2時15分の便が設けられているではないか。料金は通常の2倍の560円。タクシー乗車は3600円というネットでの情報に比べれば格安。バスは2時ごろ蒲田駅につき(終点は川崎駅)、10分歩いて帰宅しそのまま寝る。 往復約2万円のピーチ航空を初めて使ったソウル42時間滞在はこうして終わった。座席はほぼ満席だった。深夜バスもあるので、大田区か川崎市在住なら無理がきく(バスの後は徒歩またはタクシー)ことが分かった。 また、韓国人と話す(話さざるを得ない)環境に身を置くと自動発音チェックが発動することも分かった。ソウル滞在中に聞いた表現を帰国後に繰り返すことができてずいぶん助かった。 留学しなくても上級になれるといい続けてきたが、それはそうだとして、但し条件があれば留学したほうがいい、という点を今は強調したいと思っている。 でも、留学は、やみくもにすればいいわけではないことも事実だ。 5日、個人7、グループ1の8コマ。 6日、個人3、会話1の4コマ。夜、在日の先輩に呼ばれ、新大久保で飲む。いろいろ話になった。 メールとSNSの言葉遣いのいちいちに血が頭上に登る日々。血糖値と相談しながら対応。 7日、個人6、グループ1の7コマ。 8日、翻訳作業と通訳の打ち合わせ。 9日、個人11、会話1の12コマ。夜、英語の勉強。 10日、息子の運動会を、飛行機着陸時間の関係上、途中から見る。日差しが熱い。国立だからなのか、小学校の時と違って「日の丸」「君が代」がなかった。生徒たちがすべて取り仕切ったのも印象的だった。踊りなど、卒業生の協力も得たというが、大したものだ。昼食は近くのスーパーで買った海苔巻き、稲荷、穴子巻き、刺身、サラダ盛り合わせ、和風おかず盛り合わせと少し多め。息子は、気を使ったのだろう、持ってきた弁当を包んだハンカチをほどかずに、上記の食べ物をひたすら食ってくれた。通りすがりの生徒が数人、息子に声をかけ、それに息子が応える。小学校ではなかった場面だ。人間関係を構築できていると直感し、安心した。 昼食後、暑さに負けて近くの公園で休み、図書館で西遊記を読むがうとうと。息子の出番の時間に学校に戻ったら、ちょうど騎馬戦だった。中学生は力が強い。閉会式も生徒中心。見ていて気持ち良かった。 正門前で待ち合わせ。本を読んだり音楽を聞いたりして1時間ほど待つ。下校時刻になっても会えない。気づかずに帰ったのかと思って、ホテルに向かう途中で息子とばったり会う。私が見えなかったそうだ。相当心配した様子。一緒に歩きながら、会えなかったことを反芻していた。 自転車を最寄りの駅の駐輪場に置き、偶然停車したコミュニティバスで移動。私が東京から来たと告げると、運転手が所々で名所の解説をしてくれた。話し相手がいないのだなあと思いながら、厚意に甘えた。 夕食はいつもの焼肉屋。安心の佐賀牛。通訳の先輩によく似た女主人の案内で予約席へ。サラダを分けて食べた後、塩タン・ロース・カルビ・ミノ・豚トロ・たれタン・野菜・ニンニク・ハツ・三枚肉と怒涛の如く食す息子。食べっぷりにほれぼれする。最後にココナッツのデザートで締め。よく入るね。私も昔はそうだったけど。「ほんとに僕って幸せだな、こんな美味しいものを食べれて」と何度か言いつつ「ありがとう」を繰り返す。親なんだから当たり前、親にありがとうって言わないで、と伝えても繰り返す息子。こちらが申し訳なくなる。 運動会が終わって移動する時と、夕食を食べる時、父子の対話をたくさんする。学校での人間関係は上手くいっているようだ。「楽しい」と言っていた。私に気を使った台詞としてではなく。授業で討論になると、話が止まらないそうだ。皆、自分の意見を持っているからという。それが小学校と違う、と息子は言っていた。 息子が今読んでいる本は大沢在昌『雨の狩人』。前々回に私が買い与えた本だ。「すごく面白い」だって。買ってやってよかった。 母親が迎えに来ることにした駅のベンチに座る。いろいろ話す。なかなか来なかった母親の車が到着。ハグして別れる。 11日、ホテルのロビーの椅子に座っている息子と「おはようございます」。繁華街まで歩きながら、またいろいろ話す。仲良いなあ。本屋に行き、文庫を見るが、「依然買ってもらった本のうち未読本が大分あるので、買ってもらいたい本はない」と息子。11時によく行く寿司屋へ。私はランチの寿司セット。息子は、寿司上2人前、かっぱ巻き、サトイモ焼き、レンコン豚肉コロッケを食べて満腹宣言。 駅に移動し、またハグして別れ、帰京。 息子と仲良くてよかった。 12日、個人9、グループ1の10コマ。授業が終わってから4時間ほど、韓国語の文章を打ち続けた。 13日。個人8、英語1の9コマ。6級Tさんの授業で通訳案内士二次試験(面接)の練習。 夜、他者の痛みが全く分からないまま虎の威を借りて権力を振りかざすさもしい霞が関の狐の話を聞く。 8月のHANA韓国語スクールの受講生Nさんから手紙をいただく。最終日に欠席してあいさつができなかったので出した、音読を続ける、とのこと。ありがとうございます。応援しています。 14日、個人のみ10コマ。 9月14日現在受講生数71人。1級26人、2級20人、3級15人、4級1人、5級3人、6級4人、会話9人(うち個人レッスン兼8人)、英語3人(同2人)。 15日、通訳の打ち合わせ。 16日、個人13、会話1の14コマ。 留学希望の3級Kさん、8月末で仕事を辞め、12月初めの留学予定までの3か月間集中して勉強。毎週7-8コマ受講。これまでの経過。 O先生の土曜日会話講座に関するメール。 「言いたいことがなかなか口から出てこない、もどかし気持ち、すごくよく分かります。 会話のレッスンでも最初はきっと思うように話せないかと思いますが、誰でもいきなりスラスラ喋れるわけではないので、何度も繰り返し韓国語を口から出す訓練が必要だと思います。 繰り返しているうちに、自分でも気が付かないうちに自然に口から韓国語が出てくるようになりますよ! それまで諦めずに一緒に頑張りましょう。 会話のクラスでは、最初に皆さんに自己紹介を言っていただいています。 それは、韓国語で話す事に慣れるために、毎回繰り返しやっている事の1つです。 上手に喋ることよりも、間違えたりつっかえてしますのは当たり前のことで、とにかく人前で韓国語で話す事に慣れることが第一、という練習なのです。 内容は、韓国語を始めた動機や、趣味、好きなドラマ、これからどんな風に韓国語を生かしたいか・・などなど、なんでも良いので、話す練習の1つだと思ってちょっと考えてきてみてくださいね。」 【Kプロジェクト】 2015年3月8日に初レッスンで1Aのハングルの読みから始めたKさんが、2A(2級前半)教科書を使用した今年の確か2-3月の授業で、韓国語関連の仕事に就くためにはどうすればいいかという私の説明を聞き、それを実行することに決めた。それを起点とし、韓国語関連の仕事に就くまでの過程を「Kプロジェクト」と呼ぶことにしたのが一昨日だ。Kプロジェクト、もう始まっています。 韓国語初級の学習者が、どうすれば韓国語の仕事に就くことができるのか? そんなことができるのか? 何をすればいいのか? これが同計画の主題だ。(モランボンのキムチを食らい、鏡月を飲んでいる。留学時に下宿部屋で痛飲した) 母語の日本語で内容をしっかりと理解し、発音チェックを受けながら音読練習を重ねることで発音と抑揚を①韓国人に通じる水準、②仕事のできる水準、③韓国人に間違われる水準、の順に高めていく。これが、自分の留学で何が必要だったのかを考え続けてたどり着いた2017年初頭時点での、韓国語上達に関する暫定的結論だ。逆に言えば、留学では上記の二点がなされないということだ。 初級のKさんが韓国語関連の仕事に就く実力を獲得するために必要なことについて私が授業で言ったのは凡そ次のような内容だ。 一、母語での理解と発音チェック付きの音読練習の二点を押さえた学習を国内で行い、上級に達する。できれば6級、次善は5級の教科書を修了する。 二、韓国に留学し、クラス分けテストで6級に入って修了する。可能なら「研究班」など6級修了者が学ぶもう一つ上の特別クラスに通い修了する。そうすると泊が付き――つまり企業に対する説得力を身に付けて――、就職時に有利だ。 三、留学が終わって帰国した後は条件を問わずに韓国語関連の仕事を探して就く。オンザジョブで韓国語駆使能力を磨くのだ。韓国語講師・通訳・翻訳その他いろいろある。 四、資格を取る。TOPIK6級、通訳案内士、ハングル検定1級(という順に難しい)の三冠王、もしくは、前者二つの二冠王を目指す。これが、留学して語学堂6級以上修了と並んで泊が付く、つまり有利になる。 だが、すべての試験がそうであるように、韓国語の各種試験も、「読む」と「聞く」と「書く」に特化せざるを得ない。残りの「話す」は、面接はあるが、しかし十分には計れないのが現実だ。 五、上記の三冠王または二冠王になったら、英語、次に中国語の習得を目指す。なぜか。韓国語の通訳も翻訳も、原文に英語の表現が良く出てくる。ここで反応できるか否かが食っていけるかどうかの試金石だ。 韓国語関連の資格を取った後は、そこに安住せずに英検1級を目指そう。その後で中国語を習得して極めよう。ある言語をある程度習得した人にとって、他言語の習得に要る時間は他の人に比べて少ない。地球で一番使われている言語は何か。中国語だ。言葉は道具だ。道具は、優れたものが多いほど良い。言葉を生業とする場合、設備費用はとても少なくて済む。 などなどと言ったのだった。 (今思いついたのは、イカロス出版が出している英語の通訳翻訳本のような本を、株式会社HANAが出したらうれしいなあ、ということだ。)(鏡月を飲んで18年前の下宿部屋に時間旅行したような感じがしている。) 約一か月後にKさんはそのようにしたいと言った。仕事を辞めて留学し、韓国語関連の仕事に就くという目標を立てて進み始めたのだ。(続く) 17日、事務作業と翻訳。手紙を送ってくれたHANA韓国語スクールの受講生Nさんに返事を書いて投函。 昼、受講生Kさんの喫茶店でブランチを食べる。上手い。食べながら隣のテーブルでお茶を飲んでいた女性と外国語などについて話す。 【Kプロジェクト】 6月には私の通訳の仕事の現場を直に見てもらった。9月には他の用事に合わせて日時を決めてソウルで落ち合い、1日かけてソウル大と漢陽大及びそれぞれの周辺の学生街を下見して回り、キョボムンゴで参考文献を眺め、電子辞書を求めて鍾路・乙支路・明洞をさ迷い歩いた。 Kさんは8月末で正社員を辞め、9月から3か月間、週7-8コマと集中して受講している。 今年の春に決めた来年までの計画は、現在までは基本的に順調に行われている。今後の予定は次の通りだ。 10月22日 TOPIK受験 12月 留学 来年2月末 帰国 4月 TOPIK受験 6月 ハングル検定受験 8月 通訳案内士受験 今年9月から来年8月までの1年間、韓国語漬けになるわけだ。それ以降は未定だ。 狸の皮算用だが、TOPIK6級は合格して、通訳案内士第一次試験は免除になると予想している。ハングル検定1級合格はもう少し時間がかかるかもしれない。 極めて楽観的と批判されるかもしれないが、このように思う根拠はいくつかある。 一つは、O先生の存在だ。O先生はこの教室で1級から5級まで学び、TOPIK6級に合格した。プチを除いて留学経験のないまま上級者になり、現在は講師になっている。先日書いた、日本語で内容を理解し、発音チェックを受けた音読を続ければ、仕事をしながらでもここまで到達できるという「生きた見本」だ。 二つは、受講生のTOPIK受験の結果だ。授業で使用する教科書の級プラス1の級でほとんどの人が合格している。ここの教室で3級ならTOPIK4級合格、という具合だ。加えて共通しているのは、聞き取り問題の点数が高いことだ。これは、音読練習の積み重ねと、教科書の聞き取り問題が3級以上はナチュラルスピードで否が応でも韓国語耳が鍛えられる成果だ。 三つは、今は韓国で暮らす元受講生Hさんの実例だ。この教室で2級を1年続けたHさんは、韓国に引っ越するとともに近くの大学の語学堂の4級クラスに入り、学習を続けた。4級と5級共にトップクラスで修了し、5級の時に受けたTOPIKで6級に合格した。試験対策は、とにかくソウル大学教科書をひたすら学習することだけだった。 ここから分かるのは、ソウル大教科書がTOPIK対策に極めて優れているという事実だ。特に巻末の文法解説は出色だ。使っている者だけがその恩恵に与ることができる。日本で出版されている学習書にない説明が盛り沢山だ。出会って本当に良かったと授業中に何度も感心する。これにどっぷり浸かって身に付け、『新韓国語学習Q&A333』やニュアンスの違いを説明する本や文法書などを学習していけば、水準がぐんと上がるはずだ。 以上の三点を根拠としたのが先の皮算用なのだ。 さてKさんだが、来年9月からは英語と中国語の学習を始めることができれば御の字だろう。英語学習は、この教室で受講しているTさんのこれまでの過程が参考になるはずだ。練習方法は韓国語と同じで音読中心だ。 ①『学研パーフェクトコース中学英語』で中学英語を復習する。 ②山口俊治『総合英文読解ゼミ』(2013、語学春秋社)で高校英語の復習をする。 ③ラジオ講座の『英語タイムトライアル』『ラジオ英会話』を毎日聞き、音読練習する。 Tさんは①を終えて現在②と③を同時に行っている。『総合英文読解ゼミ』を終えると英検1級読解問題で、知らない単語は仕方ないが、文法で立ち止まることはほぼなくなるだろう。同署を終えた段階で杉田敏先生の『実践ビジネス英会話』を、付録を含めてしゃぶり尽くすように学習し始めれば、「このテキストの学習だけで英検1級に合格した」という同書巻末の読者の声欄に寄せられる多くの声の通り、成果を得られるはずだ。 (不合格の話で恐縮だが、私は10年ほど前に以上の方法で勉強して英検準1級を受けた。幸い一次試験は合格した。しかし仕事で二次試験は受けられずに落ちた。その後も何度か受験したが、学習がとぎれとぎれで圧倒的に足りないため、1級の高い壁を今も越えられずにいる。) 中国語学習もラジオ講座テキストを軸に読み書きを重ねていけばよいだろう。 (私は数年前、教室で日頃言っている学習方法の検証も兼ねて、ネイティブではなく日本人の先生が教える教室に1年半通い、学習開始から約1年経った時点で中検3級を受けた。これまた不合格の話だが、筆記はほぼ満点だった一方で聞き取りがからっきしで落ちた。「日本語での内容理解」を進めることはできたが、音読練習量が話にならないほど不足した結果がそのまま反映したと思う。) 19日、個人10、グループ1、英語2の13コマ。 Oさん体験レッスン。少女時代などガールズグループのファン。明日から受講を始めることになった。 英語のTさん、TOEIC初級の模擬試験を職場で受けたところ、聞き取り問題は鮮明に耳に入り、満点だったそうだ。ラジオ講座テキストを学習する以前と明らかに違うことを体感したという。また、筆記問題も、高校文法参考書を授業で学んでいるので、文の構造がはっきり理解できるようになったそうだ。音読を続け、ラジオ講座を毎日聞いてきた成果だ。 20日、個人11、英語1の12コマ、体験1。 大手学校のグループレッスンを2年近く受けたNさんの体験レッスン。その授業の話を聞く。時間の半分が芸能界の話だそうだ。発音チェックはない。音読をしてもらい、激音と平音の違いなどを指摘。 別の授業では、学会の発表が聞き取れなかったという指摘があった。自分が話せる範囲で聞き取れる。聞き取りたい文章を、内容を理解した上で何度も音読すれば少しずつ聞き取れるようになるだろう。 21日、個人7、グループ2の9コマ。 20日の夜に鏡月を飲み不覚にも酩酊してそのまま就寝。21日、この日記に攻撃的な文章を書いていることを発見し、慌てて修正。二日酔いだったり血糖値が上がったりすると思考がとても否定的になるのだ。自重自重。 22日、教室は休み。シンゴジラが遡ってきた呑川沿いを1時間以上散歩。近くの図書館で3冊借りる。うち一冊は、最近東京新聞夕刊にコラムを書いている吉村萬壱の『独居45』(2009、文芸春秋)。軽やかなニヒリズム漂うその文体に太宰と同じ匂いを感じ、気になっていた。さっそく読むと、冒頭から完全に引き込まれてしまった。久々の文学的衝撃だ。
한국관광공사관광과장 翻訳の仕事で簡単な小冊子の作製を担当しているのだが、ページ送りが上手くいかず何時間もかかって手こずり、予定の印刷までたどり着けなかった。
23日、個人のみ8コマ。 まず白峰子『韓国語文法辞典』(2004、三修社)の説明(373p)。①は「ある事物の動作や状態が他の事物の動作や状態と同じで、そこから推し量る。」②は「ある事物を見て、動作や状態を推し量る。」③は「ある事物のありさまで動作や状態を推し量る。」 比較しているのは非常にありがたいが、ピンとこなかった。 今日習ったソウル大テキストの「文法解説」。①②③ともに「推測し、又は推し量る時に使う」とした上で、①は「自分の考え又は意見を表現する時にも使う。」②は「やや非公式の意味があるので話す時がより適当だ。」③は「やや公式の意味があるので、公式の状況または文章にとってより適当だ。」 また、①は「間接の経験または直接の経験をした事実について推し量る時に共に使う。」②③は共通して「話し手が直接の経験なしに間接の経験だけで推し量る時に使う。」 具体例として、(靴だけを見て)「足が大きいようです。」は①②③ともに使えるが、(足だけを見て)「足が大きいようです。」と言えるのは①だけで②③は仕えない。 さらに、②③はそう推し量る根拠がセットで示されるが、①は根拠がなくても、例えば直感でも使える。 以上、ソウル大教科書の長所を実感した。 24日、事務作業。 25日、先週は授業数が50コマで、教室を開いて以来最多だった。道理で疲労がたまるはずだ。しかし、体験レッスンを受けて始める人の割合が落ちている。朝鮮半島の戦争危機の影響なのか。話し合いしか解決の道はないのだが。学習にとっても商売にとっても平和が一番。 26日、個人6、グループ1、英語2の9コマ。 3級Hさんの授業で、昨年9月のソウル研修の話になった。当時2級のHさんは研修前日にソウルに渡り、周りの韓国人に一人で質問しまくり、芸術の殿堂とソウル大に行った。2級でだ。拍手!現在3級。現在の練習の内容と量を維持できれば上級に行けるのは確実だ。上級を終えて留学も考えたらどうか、といった話にもなった。
27日、個人のみ12コマ。私の担当は11コマで、一日の担当授業数としては教室開設以来最多。休み時間に大の字になりながら続行。先週の50コマも最多だった。受講生数は微減だが、一回2コマ受講する人が微増。変な表現だが釣り合いが取れている。9月の授業数はこのままいくと開設以来最多になる模様。受講生が上達を実感しているので受講を続けているものと思われる。 28日、個人6、グループ1の7コマ。 29日、翻訳作業と通訳関連業務。 30日、個人11、会話1の12コマ。明日のTOPIK対策講座の準備で過去問を見る。 |
2017.8.1-31
1日、個人4、グループ1、英語2の7コマ。翻訳の戻しが来たので手を入れて納品。昨日体験レッスンをしたKさんから受講開始メールが届く。ありがとうございます。「韓国語が話せるようになりますか?」と体験レッスン申し込みメールが来る。練習を続ければ、話せるようになります。
別の体験レッスン申し込みメールが来た。一日に2通。通常は月2-3通。昨年下半期も体験レッスンをたくさんしたが、嵐の予感? 2日、個人8、英語1の9コマ。 8月1日現在受講生数75人。1級30人、2級21人、3級14人、4級1人、5級3人、6級4人、会話8人(うち個人レッスン兼8人)、英語4人(同2人)。1級のハングルの読みから受講を始めた数人が3級に進んだのがここ数カ月の特徴。 元受講生아야카さんのツイート。「本当に練習が全てだと思います。迫田先生は効率的な練習方法を身に付けさせてくれる上に、日本人ならではの疑問や間違い、発音チェックまで丁寧に見てくださるので短期間での伸びが違います。どんどん受講生の方が増えていますね。無理せずお体を大切にしてください」 아야카さんは蒲田教室で2級後半まで1年間受講した後に彼氏のいる韓国に行き、ソウル大の教科書を使用する語学堂で勉強を続けて数か月後にTOPIK6級に合格したすごい人です。ソウル大教科書だけ学習したそうです。偉い! 拍手! 3日。2級だが1級の教科書を使って先々月に受講を始めたMさん。「ここにきて韓国のラジオを聞くのが怖くなくなった。聞き取れる単語も増えた。以前は『どうせ聞き取れない』と思って聞くのが怖かった」と。話す能力と聞き取る能力は比例する。 翻訳を受注し、Tradosで作業して納品。 4日。蒲田教室は休みで、事務作業。途中、図書館で涼みながら読書。オバマ元大統領と同じ誕生日。全く関係ないが。 5日、個人10、会話1の11コマ。 体験レッスンのOさん、ハングルの読みをする。ティーントップ틴탑のファンで、韓国によく行くそうだ。 'J에게'の이선희の'인연'をユーチューブで見る。上手いなあ。 6日、松元ヒロの「憲法くん」を観た。面白かった。500円で楽しめて得した。 1級受講生Kさんの店に行って昼飯を食べようと思ったらお休みだった。 夜、眠れないので猛然とボランティア翻訳の作業。いつもの通り高電社の翻訳ソフト「Jソウル9」を使う。便利。高いが、翻訳者なら必携だろう。ずいぶん助かっている。その上での注文。一つ、もっと精度を上げて。二つ。直訳で構わない表現を勝手に意訳しないでおくれ。番外。もっと良い翻訳ソフトがあったら誰か教えて。 7日。『改訂版韓国語似ている動詞使い分けブック』をここ数日読む。日本で売っている学習書の多くは「韓国語→日本語」だが、この本は日本語を起点にして韓国語表現を学ぶ仕組みになっているし、また、中級者ならだれもが悩む類義語の使い分けを印象的なシュールな図で示していて貴重だ。英語学習書ではよくある単語の原イメージの視覚化も、それを定着させるうえでとても役に立っている。どの本を選んで学ぶのかが、その人の学習人生を大きく左右するのだなあと改めて思う。 蒲田教室の英語の授業では、スティーブ先生の『英会話タイムトライアル』と遠山顕先生の『ラジオ英会話』も使っているが(O・ヘンリーの作品は大変難しい)、後者では今年4月から日本語を英語に変える練習が加わった。数年前には、明示されているわけではないがオーバーラッピングとシャドーイングも加わった。NHIKの外国語講座は、その時々における最先端の外国語教育法を取り入れて実践しているようだ(裏を取っていないので推量)。だとすれば、貪欲に学ぶ必要があるだろう。「聞く」は最初からナチュラルスピードで耳を慣らす。「話す・書く」は母語(日本語)を起点にしてそれを外国語(韓国語)に直す――というのが趨勢のようだ。英語教育法の良い点をどんどん取り入れていくことが韓国語能力を上げていくことにつながっていくと思う。 横断する視座からとらえ返しつつ一点に集中するということだ。 以上、缶酎ハイを飲みながら考えたこと。年も年なので焼酎を生(き)で飲んではいけないのだ。反省。 8日。6級Kさんの授業でいつものように『韓国語単語トレーニング』の音読と和訳を2時間。忘れていた単語が時々ある。お金をいただいて復習しているようなもの。ありがとうございます。 個人7、グループ1、英語2の10コマ。 9日、個人のみ7コマ。授業が終わって電車に乗り、HANA韓国語スクール会場に到着。『hana vol.20』の「はじめての音読」を使って受講生一人一人を発音チェック。日本語母語話者が間違いやすい点を細かく指摘し、思い浮かんだ関連する話もしているうちに終了時間15分前。慌てて音読練習の段取りを説明。テキストは予定の20%しか進まなかった。90分じゃべりっぱなしでくたくた。大きな問題が起きず、一応無事に終わったことに安堵。 10日、個人7、グループ1の8コマ。朝9時開始、夜9時40分終了。疲れた。 HANA韓国語スクールの宿題の一つである「私の韓国語学習法」。講師が宿題をしてはいけないという決まりは定めなかったので書く。 1.現在 (1)ユーチューブで韓国のニュース番組を見て聞く。 JTBCのニュースルームの前日放送分を可能な限り毎日全部見る。次に、YTNニュースを見る。専門家とのやり取りが勉強になる。そのうえで時間があればニュース打破の番組を見る。屋台でのやり取りが好き。仕事の合間を縫い、食事や家事をしながらなので集中できているわけではないが、平均して1日2時間ほど韓国語の音の海にダイブしている。手すきの場合は知らない単語をメモして呟くこともある。 (2)朝鮮語辞典の音読 月例の講師学習会で朝鮮語辞典の最重要語を輪読している。意味、例文、その和訳と全てを音読する。固有語の習得を怠った己にとってこれは慈雨。 (3)仕事がそのまま勉強 授業・通訳・翻訳それ自体と事前の準備がそのまま韓国語学習になっている。お金を払わないどころか、貰って学べているので、「この職業を選んで良かった」と思う。 授業中は受講生の発音に耳を傾け続けるため、CDの音と合わせて韓国語をずっと、かつ、集中して聞いている状態。音読練習では役割練習があるから自分も発語する。己の発音を点検できる機会であり、かつ、口の筋肉訓練だ。受講生が書いた文章の添削もあり、己の筆力の点検になる。こうした作業を週4日、一日約7時間ほどしている。 2.最近 (1)新聞の社説を読む 1年か2年に1回、ハンギョレ新聞の社説をまとめ読みする。韓国社会の動きを総合的に早くするためだ。留学時にソウル大語学研究所韓国語課程上級の授業には新聞記事の講読があったが、ハンギョレ新聞が良く使われたのが同紙を選ぶ理由の一つ。ざっと読み、必要な情報だけを抜き出して再構成する作業がためになる。時間があれば、知らなかったり忘れていたりした単語・表現をまとめて、朝鮮語辞典又はネット辞典で調べて音読練習すればもっと力がつくだろうなあといつも思って、結局しないままだ。 (2)学習書を読む 『改訂版韓国語似ている動詞使い分けブック』を時間がある時に読んでいる。 ちなみに、留学の利点は大まかに言って、①語学堂で体系的に韓国語を学べること、②韓国語の海に24時間どっぷりと浸かれること、③韓国人の友人・知人を作ることのできる条件が飛躍的に広がることの三点だ。このうち、②は国内でも可能になった。③も国内で全く不可能なわけではない。①についても、手前味噌だがうちの教室で真摯に学べば理解度が深くなる場合もある。つまり、韓国語能力向上にとって留学が絶対に必要な条件ではなくなったということだ。全員国内組であるHANA韓国語スクール8月講座の受講生の水準を見てその点を再確認。受講生のみなさんは自分の能力について謙遜するが、中上級に達するのは容易ではない。ということで、みなさんに拍手! 16日、個人9、英語1の10コマ。夜、教室の授業を終えて移動し、東京・飯田橋でHANA韓国語スクール二日目。『hana vol.20』のTOPIK対策の部分の韓訳復習、ニュースダイジェストを三つ目まで音読練習。発音チェックを分担して実施。一連の学習方法を受講生に伝えることはできたようだ。スピーカーの音の問題が残った。 17日、個人5、グループ1の6コマ。4級Oさんから7月のTOPIKで5級に合格したとのメールをもらう。ほかの受講生の話を総合すると、教室で使っている教科書の級の一つ上の級で合格しているようだ。ソウル大教科書がTOPIKにしっかり対応し、かつ、内容が難しめになっていることの証左だろう。 19日、個人9、会話1の10コマ。 22日。個人9、英語2の11コマ。3級Hさんは毎週2コマ受講して平均0.7~0.8課進む。現在の進み具合を続けると1年後には4級が修了して5級に入っている勘定になる。それゆえ、来年10月のTOPIKを受けると5級、再来年の4月だと6級に合格する可能性が極めて高い――という話をした。あと、東方神起のインタビューとツアーも話題になった。 23日、個人7コマ。続いて夜、HANA韓国語スクール3日目。音読素材ごとに発音チェック。講師3人体制は正しかった。90分講義して、終わった後は放心状態でコーヒーを飲む。左脳が痛む。 HANA韓国語スクールの宿題「韓国語学習におけるおすすめのあれこれ」で次のように書いた。 1.辞書 小学館「朝鮮語辞典」、小学館「日韓辞典」、国立国語院(http://www.korean.go.kr/)、daum等ネット辞書 自分も最近はしていないので偉そうに言えないのですが、紙の辞書で例文も音読教材と考え、単語と表現を調べるときに音読すると役立ちます。朝鮮語辞典は、改訂版が待ち望まれますが、手元において置きたいです。 2.電子辞書 上記の小学館「朝鮮語辞典」と小学館「日韓辞典」が入っているカシオの電子辞書があれば便利です。知り合いの通訳・翻訳者は、これにオプションで別の韓日・日韓辞書を入れて使っています。私は朝鮮語辞典が入っている韓国シャープのRD-P1を使っています。10年前に購入した物ですが。ネット環境のないところで仕事をするときは必須です。 3.学習書 (1)ソウル大「韓国語」1~6級テキスト 教室で使っているので手前味噌になりますが、単語・表現・文法を体系的に学ぶうえで最適です。約10年前にTOPIKが大幅改定された同じ時期に内容が一新され、TOPIK対策本としても優秀です。巻末の「文法解説」には、것 같다と나/ㄴ가 보다、ㄹ/을 줄 몰랐댜とㄴ/는 줄 몰랐다、「~でも」の-나と-라도の各々の違いなどが例文とともに載っていて便利です。 (2)NHKラジオ講座レベルアップハングル 音読教材としても、翻訳技術を学ぶ本としても優れています。 (3)「hana」 言わずもがなですが、全国の韓国語学習者にとって「最後の砦」です。この本があるのとないのとでは韓国語学習の状況が全く違います。各コーナーとも充実していますが、中でも、ニュースダイジェストは上級者にとって最良の音読教材です。今後も、「hana」を隅から隅まで使い尽くして、話す力を上げてください。 4.授業 ミリネ韓国語教室の金玄謹先生の授業・フリートーキングがお勧めです。この十数年間、体験レッスンなどを通じて他の教室の教え方について断片的にですが受講生から聞いてきた結果、ネイティブ講師の授業では金先生が頭一つか二つ抜けていると言い切れます。知り合ってから16年の古い友人で、半年間同じ教室で働きましたので、えこひいきが多少あるかもしれませんが(冗談)、日本語と韓国語ともに言葉に関する彼の感覚の鋭さは、私の知っている韓国人の中では断トツです。 但し、勧めているのは、ミリネ韓国語教室の授業ではなくて、金玄謹先生の授業です。 5.ニュース 上級者にはニュース番組を勧めます。ただ聞くだけでもためになります。余裕があればシャドーイングもできます。台本があるとなおいいです。「韓国人の最大公約数的な関心事」を押さえておくと、映画・ドラマの内容理解も深まります。 私は現在、①JTBCの前日のニュースルーム、②YTNの生放送、③ニュース打破の特集番組を、食事や家事をしながら見るか、または聞き流しています。聞き取り能力向上に役立っています。 6.韓国の田舎旅 留学中に釜山から木浦までの南海岸をバスで移動しました。日本語が通じず、冷や汗たらたらで、己の実力を思い知らされました。プチ留学もいいですが、生の現場での勝負もお勧めです。 7.留学 現在の日本の学習環境なら、留学しなくても上級者になれますし、また仕事ができる水準まで駆け上がることも可能です。 と、日頃主張しておきながら何ですが、個人的には、都合が許せば、ソウル大研究班または漢陽大特別班に3か月留学してブラッシュアップしたいです。これらの班は、最初は数人の受講生がいますが、途中でどんどん減って受講内容の密度が高くなります。漢陽大では最後は私一人となり、ほとんど理解できませんでしたけれども小説を講読しました。今思うと本当に贅沢でした。留学は韓国社会の中に飛び込む貴重な経験になります。 時間とお金の事情が許すならお勧めします。 24日、個人6、グループ3の9コマ。 25日、「音読と書写で力を付ける韓国語能力試験対策講座」の構想を練り、ホームページに上げ、呟く。 hana編集部編『新韓国語学習Q&A333』(HANA、2017)を先日のHANA韓国スクール3日目にとんそく子さんから献本としていただく。買おうと思っていたので助かった。読んでみる。おお、面白い! 特に類語のニュアンスの違いの説明が貴重。お勧めです。 26日、個人9、会話2の11コマ。 HANA韓国語スクール宿題その3「韓国語を学ぶ理由・きっかけ」 学生の頃に大学構内で光州民主化運動の写真展があり、そこでハングルという文字と出会ったが、学ぼうとまでは思わなかった。 韓国語学習のきっかけは、勤めていた研修会社の社長が在日で、韓国と在日について彼女からいろいろ話を聞いたことだ。会社のためになると思い語学研修派遣を打診したところ、承認されて留学することになった。 仕事ができる能力を身に付けること。具体的な目安として、新聞を読めるようになること。これがその時の「学ぶ理由」だった。 ソウル大学でカナダラから学び始め、飲み友達も増えて週2-3回はチョンノかインサドンを徘徊するようになってからは、そのほとんどが男で386世代である彼らと会話できるようになることが目標に加わった。 留学中は、しかし、「学ぶ理由」が見えなくなる日も少なくなかった。異国での生活は楽しい場面もあったが、その全体を色に例えると灰色で、ピンクが点在している、といった具合だ。焦りと自信喪失が基調で、ごくたまに好調な瞬間があるからだ。1級後半で下宿に置いたノートパソコンを盗まれたときは本気で帰国しようと思った。学習では2級から3級にかけてが一番つらかった。 4級以降になると漢字語が頻出して「読む」の領域で自信が増し、5・6級では新聞記事を題材にするコマもでき、学ぶ理由の一つは消えた。だが、もう一つの理由は、今も残っている。 518など時事問題への関心は高い。韓国の昔と今をもっと深く知ること。それが今、韓国語を学ぶ新たな理由になっている。 27日、知人らと韓国映画について話す。 28日、HANA韓国スクール最終日の準備で「hana」を音読。明日の英語の授業の準備で「英語タイムトライアル」と「ラジオ英会話」を音読。 29日、個人8、英語2の10コマ。3級Hさんの授業で東方神起とJYJについて教えてもらう。 30日、個人6、英語1の7コマ。夜、HANA韓国語スクール最終日。文在寅大統領の518演説後半の音読練習。最後にニュースダイジェスト一番目の文在寅大統領就任記事を一人ずつ録音してもらう。皆、上手くなっていた。講座の感想を一人ずつ述べて終了。発音チェックが新鮮だったようで、感想も全体的に好評だった。HANAのサジャンニム、とんそく子さん、銭場先生、受講生の皆さんと近くの中華料理屋で軽く一杯。続いてサジャンニム、とんそく子さんと三人で河岸を変えて二次会。二人は麦焼酎で私は芋焼酎。刺身が抜群にうまかった。業界やHANAの今後の企画などの話。午前0時過ぎに帰宅。 31日、個人6、グループ1の7コマ。あんなに飲んだのに、酒が残っていない。 とんそく子さんからメールが届く。前日終了した8月の講座を「とっても素晴らしい授業でした」と褒めていただく。ありがとうございます。早速、次のような返信を送った。 「お世話になっております。 こちらこそ、貴重な機会を下さり、ありがとうございました。 盆に帰省した際、「hana」に載った講座のお知らせを母と息子に見せたところ、とても喜んでいました。これだけでも、した甲斐があります。 また、教室で教える講師陣にとっても、またとない研修になりました。お金をいただいてブラッシュアップできるなんて、私も、他の講師たちも、恵まれすぎです。 受講生の皆さんとの出会いも大切な思い出になりました。学ぶ姿は美しいです。励みになりました。皆さんの感想ははゆっくり再読いたします。宝物です。 また、何かありましたら、声をかけていただければと思います。 どうもありがとうございました。」 |
2017.7.1-31
1日、個人12、会話1の13コマ。夜、講師学習会。『朝鮮語辞典』の輪読。「것」まで進む。
株式会社HANAから「hana vol.20」見本誌が送られてくる。毎度ありがとうございます。 8月のHANA韓国語スクールの講師を務めることになった。 2日、受講生数72人(7月1日現在)。1級28人、2級26人、3級8人、4級1人、5級3人、6級4人、会話8人(個人兼8人)、英語4人(韓国語兼2人)、中国語1人(同1人)。 2日。空路、息子に会いに行く。習っている踊りを見たあと、ホテル敷地内レストランで遅めのハンバーグ昼食。地産地消。移動中も含めて学校のことなど親子の会話。列車で移動しタクシーに乗ってペンションに到着。空気が美味い。地元牛のヒレステーキと絶品のベーコンの夕食をいただく。インスタントラーメン大好きの父親として、本物の味を息子に少しでも知ってもらいたいと思い大放出。近くの天文台で木星・土星・彦星・織姫星を2時間余り観察。部屋に戻って爆睡。 3日。美味しい朝食の後、オーナーに駅まで送ってもらう。親子関係についての話を聞く。勉強になる。列車に乗り、息子の住む町に到着。服を買い、本屋隣接のカフェでアイスコーヒーとジュースを注文。息子は前回買ってやった『オー・ヘンリー短編集1』を、私はハンギョレ新聞社説を2時間余り読む。ちなみに、一緒に渡した太宰の『人間失格』も息子は読んだのだが、「なんであんな暗い人の話を選んだの?」と言われたなあ。あと3年したらわかると思う。寿司屋で夕食。特上4人前を2人で食す。息子はさらに生海老と納豆まきをペロリ。最後はうどんを2人で分けて食べて締めた。「ありがとうございます」を2日間連発した息子は自転車を押しながら途中まで送ってくれた。いつもの通り抱き合って別れた。ゼロ歳の頃からずっと抱っこしてきて、その後もハグしてきたので、違和感はない。東京の韓国語教室と何の関係もない話になってしまった。アユー。 4日、個人のみ5コマ。手前みそだがみんな伸びている。 5日。HANA韓国語スクールのお知らせがHANAホームページに載った。 http://bit.ly/2uILJvp 6日、個人9、グループ1の10コマ。翻訳の仕事を請ける。久々のTradosだ。しかし酒を飲む。ばったり。 7日、朝4時前に起きて翻訳。他の作業と並行して。飯も食えないよ。午後、納品。Trados、やだなあああ。使い勝手が良いとは言えない。 この前、一字違いのどこぞの公務員と間違われたなあ。なんでだろ? 8日、個人2、会話3の5コマ。 英語のラジオ講座テキストを3冊と音声ダウンロードチケットを買う。 9日、音声を聞きながら英語学習。最近は前日夜のJTBCニュースルームを見て韓国で何が起きている殻を確認している。 10日、翻訳の仕事が怒涛の如く来ているんですけど……。 11日、個人7、グループ1、英語2の10コマ。翻訳の仕事を請ける。 12日、個人のみ11コマ。 今抱えている翻訳の案件の総字数が約7万字。 授業の合間を縫って翻訳作業をし、納品。 13日、個人6、グループ3の9コマ。 3級Nさん、毎回間接話法の文を作ってくる。だんだんこなれてきた感じだ。音読もオーバーラッピングがほぼついていけており、シャドウイングも6-7割ほどできている。びっくり。留学中の私だったらほとんどできなかっただろう。読解はできたので、それですべて終わった気になっており、話す練習はほとんどしていなかったからだ。これが私を含めた留学経験者の落とし穴だ。 2級Sさん、最後の15分ほどをフリートーキング。ゆっくりだが複数の文を編み出して発語している。一文作るのも大変だった数か月前とは大きな違いだ。 小学生の体験レッスンがあった。当教室で最年少記録だ。名前をハングルで書いてもらい、音読練習を少しした。「楽しかった」との感想をもらった。『ラジオ英会話』の遠山顕先生ではないが、「楽習」が何より大切だ。 14日。朝から翻訳作業。納品。 15日、個人9、会話1の10コマ。 HANA韓国語スクールの8月講座の申し込みが満席になったようだ。ホッとする。 17日、朝から翻訳作業。夕方まで作業継続。終わりが見えない。 独学でハングルが読めるようになった11歳の子のお母さんから体験レッスン問い合わせの電話が来る。先日の12歳といい、ヨン様、東方神起などのKポップに続く韓流第三の波か? 18日、個人10、グループ1、英語2の13コマ。6級Kさんと学習書を使って基本単語5000語ほどを学んでいるが、勉強になる。 19日、個人のみ12コマ。 翻訳作業より。 볼록면 凸面 쇼어 ショア 뒷유리 リアガラス 시편 試験片 굽힘시험 曲げ試験 映画『光州5・18』(原題『華麗なる休暇』)がTSUTAYAにあった。 今作業しているtrados2017は2011に比べて格段に使いやすくなった。デザインがワード仕様になったからだ。大枚叩いて更新した甲斐があった。と油断しているとまたいつかドツボに嵌るのだ。 Trados Studio2017の購入価格は8万円。高! 10年前に2011を約10万円で買ったんだが。アップグレードに昨年約3万円かかった。 防弾少年団が人気で、新大久保を行き交う人々の年齢層がべらぼうに若くなっている、駅前が人であふれていた、食堂はどこもチーズタッカルビを出していて、どこも行例ができていた……という話を聞いて、小学生の体験レッスン申し込みが相次いだ(といっても二人だが)訳が分かった。合点だ! 20日、個人7、グループ1の8コマ。昨日に続き、授業の合間を縫って翻訳作業。徹夜の予感。 翻訳作業より。 굽힘시험 曲げ試験 21日、昨夜より断続的に計2時間寝ながら翻訳作業をし、朝、納品。体内時計が上手く作動するのはなぜだろう? 翻訳作業より。 완전복사체 完全輻射体 상관색온도 相関色温度 삼자극함수 三刺激関数 명소시 明所視 적분구 積分球 수광기 受光器 입사광 入射光 뷰잉 ビューイング 입체각 立体角 夜、日韓の知人と飲み、歌う。 22日、個人6、会話1の7コマ。3級Kさんと留学の話になる。土日はできるだけ国内旅行をしたほうが良い。それ自体が韓国語の学習になる。かつ、同行通訳など将来の仕事につながるかもしれないからだ。 23日、受講生Kさんが営む喫茶店に寄る。落ち着いた雰囲気がまるっ! ブランチを注文。パンケーキ、野菜サラダ、ベーコン、ソーセージ、スープに紅茶。どれも美味い! お隣に座っていた常連客のピアノの先生、Kさんといろいろ会話。ごちそうさま! 夜、DVD『내부자들』を観る。 24日、朝から翻訳。オヒュー……。 午後、翻訳を納品。 25日、個人8、グループ1の9コマ。 6級Kさんの授業で使っている韓晶恵・朴三植『韓国語単語トレーニング』(白帝社、2010)を講師研修に使うことを決め、購入。これで語彙力を上げるのだ。 HANA韓国語スクール8月講座の受講生限定メーリングリストが立ち上がる。以前スマホを持っていたが始終見ていないと落ち着かなくなったことに危機感を感じてガラ系に替えたためラインやカカオができないので無理に頼んだ。実質的最初のメールが宿題範囲の一部訂正。初っ端から何やっているのでしょう……。 26日、個人のみ11コマ。2級Aさんがここと同時に通っている韓国語教室の会話レッスンの内容が話題になる。 27日、個人のみ6コマ。권해효が出演する番組を見る。 28日。ソウル大学韓国語教員養成課程。http://bit.ly/2tIwMcP 以前、崔先生から聞いたことがある。費用は84万ウォン。 HANA韓国語スクールの準備で『hana vol.20』を音読練習。発音の突っ込みどころいろいろある。 最近、他者のためではないのに「〜して下さい」の意味で「아/어 주세요」を使う韓国人のj表現が非常に気になっている。 例えばYTNニュースの天気予報で、大雨が降るのでその「準備をして下さい」を「준비해 주세요」と、「準備をなさらないといけません」と訳すことのできる部分を「준비해 주셔야 됩니다」と言っているのだ。日本語の影響を受けた誤訳ではないかと睨んでいる。その「準備」は視聴者が自分のためにする行為なので「아/어 주다」はどう考えてもおかしいからだ。 そう思って先日、「아/어 주다」の使い方について国立国語院に質問した。そうしたら一週間後に次のような答えが返ってきた。 「안녕하십니까? 보조 동사 '주다'는 동사 뒤에서 ‘-어 주다’ 구성으로 쓰여 앞 동사의 행위가 다른 사람의 행위에 영향을 미침을 나타내는 말입니다. 따라서 화자가 청자에게 명령ㆍ요청의 뜻을 나타내는 것이라면 '읽으세요/읽으셔요(읽으시어요)'를 쓰시면 됩니다. 다만, 다른 사람들에게 책을 읽어 주는 경우에는 '읽어 주세요'로 표현할 수 있습니다. 예문) 밥을 대신 먹어 주다/친구의 자동차를 수리해 주다/그는 친구의 숙제를 대신 해 주었다./환자에게 밥을 먹여 주었다./우리는 학교를 가는 길에 잠시 우체국에 들러 선배의 편지를 부쳐 주었다. -------------- [덧붙임] 덧붙여 말씀을 드리면 내가 상대에게, 상대가 나에게 읽어 줄 것을 요청하는 말로 '읽어 주세요'를 쓸 수 있습니다. 상대의 입장에서 '나'는 다른 사람이므로 이와 같은 표현을 쓰는 데 문제가 없습니다.」 ソウル大教科書に書いている内容と同じ趣旨だ。どうなのかしらん? 29日、個人11、会話1の12コマ。夜、講師学習会でHANA韓国語スクール8月講座の打ち合わせ。段取り、発音チェック必須個所等を確認。この中で取り扱う音声教材の番号が間違っているとの指摘を受けて青ざめ、8月講座受講生専用メーリングリストに訂正の連絡。相次ぐ誤りは加齢のためか。ともかく不注意。反省。 30日、受講生に教えてもらった地元の朝鮮初級学校(小学校)で開かれた夜祭に弟と出かけてビールをそれぞれ10缶開け、焼肉をたらふく食った。楽器演奏などを堪能。少し早めの私の誕生祝だ。弟の誕生日の前後にも杯を交わすのがここ数年、兄弟の習わしとなっている。盆正月も実家で飲み、話す。口も利かぬ兄弟姉妹の話をよく聞くが、わしらは文学・音楽・家族親戚噂話・政治・漫画など話が合う。「兄弟仲が良くていいね」と言われることが多い。ありがたいことだ。翌日は昼まで頭痛。やること山積みなのに、何やっているんだよおお。 31日、TOPIK4級Kさんの体験レッスンを日暮里教室で行う。 |
2017.6.1-30
1日、個人のみ9コマ、体験レッスン1。
一昨日体験レッスンを受けたMさん、その場で受講を決めて今日初レッスン。これまで韓国人留学生によるカフェでのレッスンを2年間受講し、昨秋TOPIK2級に合格。だが発音は厳しかったので、体験レッスンであれこれ指摘。本日の初レッスンでも音読途中で躊躇することなく止めて細かく指摘。終了後、Mさんは「目から鱗が落ちた」と。発音を修正されるのが未経験だったのだ。 2日、通訳の打ち合わせ。時間がなく読めなかった新聞を集中して読む。通訳する上で時事問題を押さえておくのは必須だ。 受講生数69人(6月1日現在)。1級25人、2級26人、3級8人、4級1人、5級3人、6級4人、会話8人(個人兼8人)、英語4人(韓国語兼2人)、中国語1人(同1人)。 今年4月の韓国語能力試験を受けた受講生の結果の知らせが少しずつ入る。2人が6級に合格。 3日、個人10、会話1の11コマ。月例の講師学習会。『朝鮮語辞典』掲載の最重要語を輪読。今日は가치から개발まで。 ゴールデンウィークにプチ留学した人がいたのでどうだっかと尋ねると、「目から鱗が落ちる」ような内容はなかった、日本で勉強したほうが良いと思った、との答えだった。 4日、息子と会った。習っているヒップホップを見た後、ステーキ屋で昼食。家で将棋とオセロをして回転寿司を腹一杯食った。声変わりしていた。「お父さん大好き」「家族っていいね」だって。正直嬉しい。 5日朝、自転車で通学する息子と写真を撮って見送る。その後、未読の新聞を猛然と読む。 6日、個人4、グループ1、英語2の7コマ。英語のTさん、「ラジオ英会話」の音読練習も開始。次回はこれに「タイムトライアル」の音読も加える予定。 7日、個人のみ8コマ。 最近、韓国のニュースはJTBCのニュースルームをまず見ることにしている。その次にニュース打破又はYTN。 そのYTNニュースより。 태부족[太不足]、非常に足りないこと。 아우성大勢の人の呼び声や喚き声。 찔끔ちょびちょび、ちょろちょろ。 칸막이衝立、間仕切り 잔기침軽い咳 원단[原緞]反物 8日、個人10、グループ1の11コマ。新聞を取りに行った以外は外に出ていない。 2回目の授業になるMさんは、TOPIK2級に合格したが、復習も兼ねて1級の最初から学んでいる。前回の最初の授業ではハングルの読みの復習。「어は指2本分縦に開けた『オ』」等を確認。これまで2年続けているカフェでのレッスンで韓国人の先生から「発音が韓国人みたいになったね」と褒められたそうだ。「これまでのレッスンは何だったんだ」とMさん。 YTNニュースより。 추경 補正予算 구질구질하다 だらしない JTBCニュースより。 불쏘시개 焚きつけ 9日、教室は休みで事務作業。進級した受講生のインタビュー原稿を整理するなどした。 JTBCニュースより。 알박기 再開発の類が予定され、又は確定した地域の土地を予めて購入して事業者に高価で転売する投機行為。(出所:우리말샘) YTNニュースより。 등쌀 非常に騒々しいこと。(朝鮮語辞典) 얼굴마담 雇われマダム(朝鮮語辞典) 섬기다 仕える(朝鮮語辞典) 불똥 火の粉、火花、とばっちり 10日、個人9、会話1の10コマ。HANAのとんそく子さんが体験レッスンを受けて、さっき帰ったぞおおおお。携帯をあやうく忘れるところだったよおおお。 11日、日暮里教室で体験レッスン。発音チェックをしてくれるかどうか、日本語での説明が十分に行われるか否かを教室選択の基準にすることを助言。 YTNニュースより。 잰걸음 歩幅が短く速い歩き(엣센스국어사전) 조현병[調絃病] 統合失調症(위키백과) 아기자기하다 仲睦まじい、調和がとれて美しく繊細だ(朝鮮語辞典) 쩍벌남 公共交通で足をガバッと広げて座る男(위키백화) 土曜日のとんそく子さんの体験レッスンでは、同じ留学経験者としての共通点が確認できた。また、韓国語教室での授業方法のあれやこれやについても意見を交換した。他にもいろいろ話題になった。詳細は……秘密です! 12日。 YTNニュースより。 탕평=탕탕평평 不偏不党(朝鮮語辞典) 확진[確診] 確実に診断をすること。またはその診断。(표준어국어대사전) HANAのとんそく子さんからメールが来たぞおおおお。 ええっ、何だって!?(ひみつ) 13日、個人7、グループ1、英語2の10コマ。英語のTさんと学習方法について花が咲く。 とんそく子さんから今度はDMが来た。それまじですか? YTNニュースより。 아집 我執(朝鮮語辞典) 대승적 大乗的、大局的 휘젓다 しきりにかき混ぜる、引っ掻き回す 14日。個人のみ13コマ。 오소리 アナグマ、ムジナ(朝鮮語辞典) 내로남불 「自分がすればロマンス、他人がすれば不倫」という意味で、他人がした時は非難した行為を、自分がする時は合理化する態度をいう言葉。(우리말샘) YTNニュースより。 3級の間接話法は平叙文・疑問文・勧誘文があり、それぞれ変化が複雑なので、一つの体系として押さえて、音が頭に浮かぶほど例文の音読を繰り返せば、何とかなる。 15日、個人7、グループ2、会話1の10コマ。TOPIK2級に合格したが1級の復習をして基礎を固めようと1Aを使って受講しているMさん、「もっと早くここに来ればよかった」。ありがとうございます。 16日、朝から夜まで通訳。その後二次会。カラオケで韓国の歌を歌いまくる。 17日、個人12、会話1の13コマ。昨日のカラオケで少し枯れた声で、しかし元気に授業。 18日、事務作業。以外に時間がかかるのだ、これが。 友人とウルトラマンシリーズを観る。深いんだこれが。 『グエムル』観たいねみたいな話も出た。 弟とあれこれ話す。 19日、朝から昼下がりまで通訳。8カ月続いたこのボランティア活動も今日が最終日。 외무고시 外交官を選抜する試験。5級外務公務員を選抜する公開競争採用試験であり、毎年1回試験を施行する。(http://bit.ly/2rH8KSn) 행낭 行嚢、郵袋(엣센스국어사전) 막전막후 ある出来事又は決定の前後の状況、あるいはその明らかになっていない話。(우리말 샘) YTNニュースより。 20日、個人6、グループ1、英語2の9コマ。未明に目が覚め、眠れなくなり、大沢在昌を読む。何やっているのだろうか。 덯 罠、落とし穴 타깃 ターゲット YTNニュースより。 21日、個人12、会話1、英語1の14コマ。 受講生が通っている他教室の会話レッスンの話を聞く。韓国語学習のツボとは何かを考えさせられた。 22日、個人8、グループ2の10コマ。 23日、事務作業。作業部屋がわずかに片付いた。 24日、個人7.5コマ。午後、韓国のお客様の出迎えと関係先訪問。夕方から講演会の通訳。逐次と同時。韓国人講演者の話が現殻から離れてあちこち飛ぶので青ざめたが、コバンザメの心情で必死についていった。質疑応答(日⇔韓)もほぼ問題なく切り抜ける。その後2次会。通訳11時間。疲れた。 通訳は事前の準備に時間がかかる。一つは関連資料の読み込みだ。内容を事前に把握しているか否かでは反応する時間に大きな違いが出る。もう一つは、数時間韓国語を話し続けるための口の筋肉の準備体操。これは韓国語の授業のおかげで特に必要はない。昔読んだ英語通訳者の本には、通訳の仕事の事前準備として中学校の英語の教科書の音読を繰り返すという記述があった。私にとってはソウル大学教科書がこれに当たる。 25日、九州で講演通訳。 26日、仕事のついでに実家に寄る。昼、腰痛の母と外食。家に戻り、いろいろ話す。 27日、朝、飛行機で帰京。個人6、英語2の8コマ。英語は現在、ラジオ講座の「タイムトライアル」の英訳復習と「ラジオ英会話」の音読練習、高校英語文法の英訳復習と音読をしている。 28日、個人14、英語1の15コマ。一日の殆どを教室で過ごす。外のことが良く分からない。けれども、受講生が上達していくのを見ると嬉しい。 29日、個人6、グループ2の8コマ。 本教室で1級から始めて現在5A教科書で受講しているIさんから、秋の韓国語能力試験を受ける申し込みをしたという話を聞いた。試験は絶対受けないといっていたのだが、ともかく、応援しよう。 30日、ハンギョレ新聞の記事などを読む。 八重洲ブックセンターの6階に行ったら『韓国語学習ジャーナルhana Vol. 20』が棚にあった。早速内容を確認。面白そう! |
2017.5.1-31
1日、韓国の友人たちと踊り、昼間から酒を飲む。帰宅後、息子に電話。「お父さん、酔っ払っているね」と指摘される。韓国映画「내부자들」「클라식」をそれぞれDVDとCDビデオで見る。どちらもチョ・スンウが出ているなあ。
2日、個人3コマ。翻訳の仕事があるのに、韓国大統領選挙候補者討論会をまた見てしまった……。 意思疎通能力に絞った第5回討論会の評価は、シム・サンジョン(他者の話を聞きて意味を消化し明確に返答)、ユ・スンミン(対話できている)、ムン・ジェイン(中途介入の多さが残念)、アン・チョルス(余裕がなく独り相撲ぶりがひどかった)、ホン・ジュンピョ(やり取りはポーズで実は終始馬耳東風)の順。 3日、憲法記念日。朝5時起きで作業し、午前10時前に翻訳納品。ふう。 個人2コマ。2級Hさん、音読と書写と移動中のシャドウイングを欠かさずしている。シャドウイングの時は文字が頭に浮かぶそうだ。音読を積み重ねた成果。ここまで来れば大したものだ。 4日、個人2コマ。午後、無料体験レッスン祭り1日目、無事終了。4人の受講生とグループレッスン、フリートーキングを行った。 受講者数(5月1日現在)70人。1級27人、2級25人、3級8人、4級1人、5級3人、6級3人、会話9人(うち個人レッスン兼8人)、英語2人、中国語1人(個人レッスン兼1人)。 5日、日暮里教室での無料体験レッスン祭り、無事終了。交流会でいろいろ話した。授業の進め方は間違っていなかったと再確認。 6日、個人7コマ。 結局ゴールデンウィークはどこに出かけるでもなく、仕事をした。 体験レッスン祭りに参加したMさんからいただいたメールを紹介する。 「申し込んだ「徹底音読プログラム」ばかりかTOPIK対策のレッスンまで受講させていただきました。 ありがとうございます! 読めても話せない、初見のハングルがスラスラ読めない。 こんな弱点を自覚し、音読をしなければと思っていました。 しかし、実際にどういう手順で音読をすればいいのかわからず・・・。 昨日のレッスンで、そんな悩みや疑問のいくつかが氷解しました。 特に印象的だったのは、音読のコツを教えていただいたことです。 ・ㄷ止め ・合成母音は二つの母音の落差をしっかり この様な発音の際のコツといいますか、注意点について指導を受けたのは初めてです。 ただ音読するのではなく、こんな風に注意しながら発音するといいのですね。 今はまだ声に出して読むことだけで精一杯で、抑揚のない平板な読み方です。 もっと練習して、抑揚にも注意しながら読める様になりたいと思います。 できれば、蒲田教室で個人レッスンを受けたいのですが、仕事等の事情で開始時期を確定できません。 後日、改めてご連絡差し上げたいと思います。 その節はよどうぞろしくお願い申し上げます。」 MさんはTOPIK6級合格者だ。 7日、久しぶりに英語の通訳。慣れた分野で短時間だったからか、問題なく終わった。しかし一方で日常生活で使用する語彙の不足を感じた。翻訳納品。 5日に見せてもらったTさんの対訳ノート。私が勧めた通りに作っている。さすが。ただ、手書きだと韓国語を間違えるかもしれないので、教科書をコピーして貼り付けている。構わない。Tさんに拍手! 対訳ノートを使って一人随時通訳練習をしてみよう。 第一に、左ページの韓国語を一文ずつ読み上げ、ノートを見ずに和訳し、ノートを見て正誤を確認する(逐次和訳練習)。第二に、右ページの日本語を一文ずつ読み上げ、ノートを見ずに韓訳し、ノートを見て正誤を確認する(逐次韓訳練習)。 次に、音声を作った通訳練習。実践により近い環境だ。 まず、逐次通訳練習。第一に、教科書又は学習書のCDの音声を一文ずつ聞いて、その都度和訳する。第二に、事前に自分の声で録音した和訳の音声ファイルを使って、一文ずつ聞き、その都度韓訳する。 今後は、同時通訳練習。第一にCDの音声を流したままにして和訳する。最初は速度を落として行う。第二に、自分の声の和訳を流したままにして韓訳する。 ソウル大教科書の対訳ノートをを1級から6級まで作り、上記の逐次・同時通訳練習を繰り返す。 これが大体できるようになったら、和訳が載っている別の教材を作ってみよう。例えば、レベルアップハングル講座、hana、「KBSの韓国語」、だ。 次は、NHKラジオのハングルニュース、さらに、韓国の放送局のニュース番組だ。 と、ここまで書いて思ったのは、上記の練習をまず私自身がすべきだ、ということだ。 5月2日に届いたhana第19号。 いつも献本として送っていただき、ありがとうございます。 ①全体的に順序を変えて、学習雑誌としてより読みやすくなった。 ②ニュースの漢字ハングル交じり文と和訳が1ページで完結して学ぶ上で使い勝手が格段に良くなった。 ③それだけではない。今号の特集が、これまでにもまして優れものなのだ。20年東京オリンピックを意識してと思われるおもてなし講座がそれだ。今なおホットスポット満載の東京でもてなす問題はさて置き、韓国語学習としてこの部分は本当に使える。「保存版」との銘打ちに、編集部の自信と意気込みがビンビン伝わってくるのだ。次号以降もぜひ続けてほしい。 そう思うのは、通常の韓国語学習書としても使える通訳案内士試験対策本が今、本屋にほとんどないからだ。教室の授業でも使っているJTB出版の2冊は画期的だが、誤植と誤訳が多すぎて、授業のたびに編集者への恨み節がふつふつとわきあがってくる。また、現在書店に並んでいる日本文化紹介書(題名失念)は、たしかに内容的に充実していて使える。だが、英語が起点となっているため、韓国文化との比較を念頭に置いた記述になっていない。そのため、物足りなさがどうしても残るのだ。 なので、この特集が今後も続いて、出版にまでこぎつけると、教室で使います! 授業の教材として考えたときに浮かんだ注文がある。本として出版する時は、単語とその解説はそのままでいいと思うが、文章は衣食住などその分野の専門家の含蓄あるものにしてほしいのだ。hanaに登場した豊かな人脈をフル動員して、食べ物だったらこの人……という具合に、和訳部分だけ読んでも読者が唸るような本。hana次号からそうしてほしいなあ。 今年は、釜山・慶州研修をしようかな……と、ふと思いついた。2年連続ソウルだと芸がないからなと。しかしソウルも見るとこテンコ盛りなんだけどね。 8日、午前中、通訳。夜、通訳の打ち合わせ。 9日、個人1、グループ7の8コマ。翻訳作業後、納品。韓国大統領選挙開票番組流しっぱなし。 10日、個人10コマ。 文在寅(ムンジェイン)大統領就任のニュースを、朝ご飯を食べながら見た。 2級Tさんから「日韓関係はどうなりますか?」と訊かれたので、こう答えた。 「慰安婦合意」などぶつかる部分はいろいろあるだろうが、全体的には良い方向に進むだろう。全てが仕切り直しになるからだ。「北のミサイル」が飛んでくる可能性が急減することも含めて。 10年前と同じような雰囲気が来るといいなあと思った。 11日、個人9、グループ2の11コマ。夜、翻訳。 12日、午前中、通訳。午後、翻訳作業を続け、納品。夜、通訳の打ち合わせ。 13日、個人のみ12コマ。講師学習会を初開催。講師と講師志望者の計4人が参加。『朝鮮語辞典』の最重要語(1350語)の意味・例文・和訳をㄱから輪読。今日は가から가지다まで。私の通訳の先輩Kさんが90年代に行った学習方法を踏襲。字が小さいのに苦しんだが、韓国語の海に飛び込んだようで心地よかった。月例で継続する予定。 14日、授業で使っている高校の英文法の参考書を予習。面白い。体験レッスン1。 通訳関連でいろいろ調べたり、メールのやり取りをしたり。勿論金にはなりません……。 15日、午前中、通訳。慶尚南道方言にだいぶ慣れてきた。二重母音が単母音になるのだ。 16日、個人7、英語2の9コマ。Tさんの英語の授業では、高校の文法参考書である山口俊治『総合英文読解ゼミ』(語学春秋社)を使用。難しいが面白いということで意見が一致。音読練習のためにラジオ講座を勧めた。 17日、個人14コマ。授業以外にも、その準備などいろいろ作業があり、外の空気を一度も吸えなかった。先日体験レッスンを受けたMさんから受講を決めたとのメールが来る。ありがとうございます。 4級Oさんが先日ミリネで金先生の体験レッスンを受けたという。「どうでしたか?」と訊いたら「良かった」と。それはそうだろう。 18日、今日は518。韓国という国をはっきりと意識したきっかけは、学生の時に見た光州民主化抗争の写真展。当時を思い出す。もう37年前だよ。 個人7、グループ1の8コマ。皆さん、発音が上手くなっている。音読の成果だ。4年前からゆっくり独学してきた1級Tさん初レッスン。ハングルの読みから。濃音はやっぱり難しいのだなあ。チェックを入れて修正し、発音できるようになった。会話まで進む。2級Tさんから「年なんだから体大事にして。教室無くなると私困るから」と助言をいただく。はい、気を付けます。 19日、午前午後と通訳。飴舐めて歯の詰め物が取れたのですぐさま歯科で治療。物を食べられる喜び痛感。夜、韓国人の講演会を聞く。内容も面白かったが、話をほぼ全て聞き取れたのが嬉しい。勉強していてよかった。お世話になっている同郷の先輩にあいさつ。 20日、個人13、会話1の14コマ。母が送ってくれた玄米とにんにくが届く。ありがたい。感謝の電話をかける。 21日。1級から6級までの韓国語学習課程で最大の難関が、ソウル大教科書だと3級で出てくる間接話法(伝聞)の習得だ。自分自身の留学と教室での授業との経験からそう思う。 留学時に3級を修了した時に教科書を読み返したところ、初見のような新鮮な気持ちになったことを覚えている。頭の中に内容が入っていなかったのだ。間接話法も、文章を見たり聞いたりするときは解釈できるが、構文できないので発することができなかった。 教室の体験レッスン受講者のうち、長年勉強を積んできた人の殆どが、通学・独学の如何を問わず中級の壁を突破できずにいた。問題点は間接話法を血肉化できていないことにあった。 間接話法習得における躓きの石は書き言葉だ。間接話法は「書き言葉+고 하다」だ。 それゆえ、「だ・である調」の理解があいまいだと必然的に間接話法も使いこなせないのだ。 書き言葉の肝は動詞の現在形(V-ㄴ다/는다)。これと、否定形における動詞と形容詞の違いを押さえれば、あとは何とかなる、というのがこれまでの授業経験での実感だ。つまり、①動詞の現在形はパッチムの有無で二つある(가다→간다、먹다→먹는다)、②否定形は動詞が「-지 않는다」、形容詞が「-지 않다」と形が違う。③過去形・未来形・名詞は요体からの類推で何となる。 ソウル大教科書は全体的によくできているのだが、2B最後にある書き言葉は、私が留学したときに使用した旧版よりも例文が減った。なので授業では、旧版の2級教科書28課文法①の例文を使って説明している。書き言葉を理解する上で優れた例文配列になっている。 22日、午前中、通訳。 23日、個人9、英語2の11コマ。6級Kさんの授業で使っているMBCニュースが面白い。韓国社会の中に入っていくような感覚だ。 韓国語教室は東京都文京区千駄木にある築40年木造アパート寿荘2階の6畳一間を家賃3万円で借り、古道具屋で1万円で買ったダイニングテーブルセットと数千円のパソコンデスクおよび確か十万円前後のパソコンを置いて2004年6月に始めた。古き「良き」(?)学生下宿そのもので、韓国語教室には到底見えなかったが、当時の懐事情ではこれが限界だった。韓国語教室なのにホワイトボードはなく、必要事項は紙に書いて受講生に渡していた。当時通っていたNOVAの真似だ。ホームページを作成し、のちにはグーグル広告を利用したが、体験レッスンを希望する人が来てくださり、教室を見て引いた人は、表面上は少なかった。受講生に後から聞くと、心の中では完全に引いていたが、韓国語学習の意欲がそれに勝ったらしい。韓流ブームの力、恐るべしだ。 2年経ち、寿荘から歩いて5分の台東区谷中にあるマンションの1階にある北向きのワンルームに引っ越した。同じ建物に住む家主の親族が障害者で、その人のためにバリアフリーに改造され、トイレと風呂が全面積の3分の1を占める部屋だった。したがって教室の実面積は4.5畳ほどでぎちぎちだった。引っ越し後、ホワイトボードを1万数千円で購入。 한경오という表現を今日知った。 24日、個人のみ16コマ。 HANAのとんそく子さんから、りんどうむくげ工房の無料体験レッスンを受けたいというメールが来た……えっ?! 필요하다は하다がついているので動詞と思いこみやすい。ㄴ데か、는데か? 形容詞なので、필요하는데ではなく、필요한데。間接話法も、필요한다고 해요ではなく、필요하다고 해요が正しい。かく言う私も長い間誤っていた。 授業を終えて玄関で靴を履こうとしている2級Sさんから「北朝鮮のミサイルは大丈夫か?」という質問を受けた。「米国政府は以前と態度を変え、対話しようと言っている。韓国は日常生活に何の変化もない。だから、今すぐ危ないということはない。ただ日本は原発を次々に再稼働させているので、万一ミサイルが着弾すると日本は終わりだ」と言おうとしたらSさんはアンニョンヒゲセヨと。 朝鮮半島における戦争勃発の可能性を示す目安は、2011年の福島原発事故の時と同じように、米軍が家族に退避命令を出すかどうか、また、日本を含めた海外諸国の駐韓大使館・領事館の職員とその家族が退避するかどうかと思う。今のところみんな韓国にいる。と、Sさんに今度言おうかな。 戦争が起きたら韓国語教室どころじゃなくなる。平和が一番。 25日、個人のみ5コマ。 今日は1級、5級、3級の受講生と学んだ。 韓国語教室を東京・千駄木で始めた当初は、今から思うに、上級を教えることのできる水準ではなかった。ホームページでも初級と中級の受講生だけを募集した。なのに上級者の申し込みもあった。その結果、実際の授業で己の足りなさを痛感させられた。 留学して6級を終え、研究班を済ませても教えることができるわけではない、つまりそのまま韓国語講師になれるわけではないということだ(これ、私も陥った留学組の陥穽です)。今は、上級の授業もできる、という感覚だ。実際に5級と6級の授業をしている。 26日、6級TさんからTOPIK6級合格のメールをいただいた。 「本日、第52回Topik試験の発表がありました。なんとかぎりぎり6級に合格することができました。/久しぶりに受けたTopikでしたのでいくつか大きな失敗をしたので余り期待はできなかったのですが、よい結果が出て幸運でした。/ひとえに韓国語を学ぶ機会を与えていただき、熱心にご指導いただいた迫田先生のお蔭だと感謝いたしております。/引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。」 おめでとうございます。私にとって先輩世代のTさんは通訳案内士試験も受験すると聞いている。過去問を解いて傾向をつかめば行ける! 午前、通訳。午後、事務作業。母から送ってもらったニンニクの皮を剥いて醤油漬けを作る。 昨夜酩酊状態で知人に変なメールを送ってしまい、大慌て。自重自重。 27日。YTNニュースより。강골[強骨]硬骨, 전담専門に担当すること, 조각보端切れを縫い合わせて作った風呂敷、쪽빛藍色。 ブッキング発生。嗚呼 아차! 個人11、会話1の12コマ。音読する時は大きな声ではっきりと言ったほうが良い。 2級Mさんと中村屋でカレーとスパゲッティ―を食べながら健康法について論議した。その後、英語の授業で使う「ラジオ英会話」のテキストとCD、及び「実践ビジネス会話」のテキストを買った。 28日。大沢在昌『ブラック・チェンバー』(角川書店、2008)読了。反警察小説だった。特に公安(ハム)の描き方にびっくり。 事務作業。4-5月の体験レッスン受講者数が例年よりも少ない。良いとは言えない日韓関係、それに朝鮮半島の軍事的緊張が影響しているのだろう。だが週当たりの授業数は漸増が続いている。全受講生のうちで実際に受講している人の割合と、一人当たりの受講数が以前と比べて増えているからだ。数年前はいなかった韓国語と英語を共に受講する人も今は数人いる。 英語の授業の進め方は韓国語の場合と基本的に同じだ。受講生の発音と抑揚を見る限り、音読練習の方法が英語の授業でも有効であるようだ。韓国語ではTOPIK6級合格者が少しずつできてきた。今後、英語でも英検1級合格者が出るようになったら良いなあ。 私も、英検準1級筆記試験合格経験あり(10年前だが……)という壁を突き抜けられるように精進精進。語学学習って面白いからね。 29日、午前中、通訳。 2Aの教科書、すなわち、2級前半を授業で使っていた時期に韓国語能力試験を受験したTさんから2級合格を知らせるメールが来た。 「TOPIK1の結果ですが。2級受かりました。듣기は100点でした。읽기 は98点でした。満点目標だったので、残念です。が、素直に喜びます。先生、ありがとうございました。秋には、2を受験してみようと思います。よろしくお願いいたします!」 ソウル大教科書はTOPIK対策本としてもすぐれていると思う。 30日、個人7、グループ1の計8コマ。体験レッスンのMさんは昨秋のTOPIKで2級に合格。拍手! 発音チェックを細かくしたら「初めて聞いた」と驚き、「受講したい」と。読み書き葉先に上手くなるが、話す・聞くは上達に時間がかかるのだ。韓国人の知り合いの知り合いと国際電話。通話中は韓国語で思考している。 31日。個人のみ14コマ。通訳の件で韓国にメールを書いたり、関係者と電話で連絡したりと、授業の合間を縫ってあれこれ動いて暇なし。 8年前に台東区谷中に教室があったが、その時に受講していたTさんから再開したいとのメールがあり、明日相談することにした。昨日体験レッスンを受けたMさんが受講を決定。 『ラジオ英会話』6月号のテキストとCDを使って音読練習。 |
2017.4.1-30
1日、個人13、会話1の14コマ。
2日、映画『帰ってきたヒトラー』を観る。 3日、午前、通訳。午後、教室用のテーブル・イス・ホワイトボードを買う。 4日、翻訳作業し納品。個人7、グループ1の8コマ。日暮里教室関連のホームページ作業。 受講者数(4月1日現在)69人。1級25人、2級26人、3級8人、4級1人、5級3人、6級3人、会話9人(うち個人レッスン兼8人)、英語2人、中国語1人(個人レッスン兼1人)。 5日、個人のみ7コマ。 6日。個人5、グループ1、合計6コマ。横浜の有名校で数年勉強した3級Yさんの授業。「주세요」「아/어 주세요」の間接話法「(아/어)달라고 하다」「(아/어) 주라고 하다」を説明する。話し手と受益者(=得する人)が同じか違うかで表現が変わるという内容。日本語の説明で「初めてわかった」とYさん。母語での内容理解が鍵。1級Kさん、韓国語を使う仕事をしたいという話。 7日、通訳の研修。 8日、個人13、英語1の14コマ。2級Nさん、英語の初レッスン。まずは発音から。 9日、息子と会う。彼のヒップホップの舞台を見る。昨秋見た時より上達していた。祭りを見る。小説を読みたいというので、書店まで歩き、『罪と罰』『杜子春』『人間失格』『変身』『沈黙』などを買ってやった。焼肉を食べながら、いろいろ話す。 10日、朝、病院に一緒に行き、息子が甲状腺検査を受ける。昼にお好み焼きを食べた後、通学用の自転車を買う。午後、中学校の入学式。夕食にと思っていた、いつも行く寿司屋の開店時間が思った以上に遅いので、洋食屋に行ってハンバーグセットを食べる。いろいろ話す。 11日、個人7、グループ1の8コマ。 固有語の数字を覚える際のとっかかり 1 하나 10 열 (丸覚えあるのみ) 2 둘 20 스물 ㅜㄹが共通 3 셋 30 서른 서が共通 4 넷 40 마흔 (丸覚えあるのみ) 5 다섯 50 쉰 (丸覚えあるのみ) 6 여섯 60 예순 여が共通 7 일곱 70 일흔 일が共通 8 여덟 80 여든 여ㄷが共通 9 아홉 90 아흔 아ㅎが共通 12日、個人のみ10コマ。「花は」の発音が「ッコチ」なのか「ッコシ」なのか話題になる。「教科書」は「ギョグヮソ」と「ギョックヮソ」のどちらか? 「書けません」は「モンニルゴヨ」か、「モディルゴヨ」か?など、悩みは尽きない。 13日、個人のみ7。아프다と불편하다の違いと「-아/어 달라고 하다」と「-아/어 주라고 하다」の違いを説明。前者は「話し手=受益者(得をする人)」即ち頼んでいる人が自分にしてくれと言っている場合。後者は「話し手≠受益者」即ち頼んでいる人が他の人にしてやれと言っている場合。最大の壁の一つ。間接話法は韓国語学習で最大の難関。これを乗り越えられるかどうかがその後の学習人生を決定的に左右する。結局、日本語での理解が鍵。 14日、午前3時間半通訳。昼から日暮里教室の準備。机・椅子・ホワイトボード・マーカー・プリンター・レコーダー・掃除機など到着又は購入。準備が進む。夕方2時間半通訳。 15日、個人13、会話1の14コマ。찜닭、찜닭을の発音が話題に。[찜닥](×찜딱)、[찜달글]。国立国語院HPの記述を参照にした。 찾다と구하다、떠나다と출발하다の如く意味の内容と範囲が完全に一致せずとも固有語と漢字語を一組として覚えれば効果的。늘다と줄다のように反対語も同様。級が進むと教科書は漢字語が増え、依存度が高まる一方固有語の学習がおろそかに。故に初めから固有語を意識的に習得すれば偏りが無くなる。 16日、個人2コマ。1クラス10人以上の授業も受けている3級Yさん、発音が良くなっているので訊いたら、毎日お風呂で音読練習しているとのこと。なるほど。 꼭と곧は間違いやすいので気を付けよう。 夕方、図書館まで散歩。借りたのは、CDが昔聞いたクラッシュ『コンバット・ロック』『サンディニスタ』、ピンク・フロイド『ザ・ウォール』と初めて聞く『アデル19』、カニエ・ウェスト『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』。本は大沢在昌の新宿鮫シリーズ4冊。全部読まないと気がすまなくなっている。 17日、午前中通訳。ボランティアだが、恰好の研修になっている。只でスキルアップだ。韓国人クライアントに感謝。 散髪中にテレビを見るとワイドショーで「北の核」の脅威を報道。煽っている口調だった。 一方、韓国のメディアのトップは大統領選挙。今日が選挙運動初日だ。各候補はそれぞれ初遊説。国家と安保を最優先するとして「北の脅威」への対処を強調する保守系候補も生鮮市場でザリガニをつかみポーズを取っていた。これが韓国の現実。報道は、続いて米国副大統領と韓国総理の会談と記者会見だった。 ミサイルが飛んで来たらどうしようとおびえる東京と、いつもと同じ日常のソウル。うーん。考えさせられた。 戦争が起こると韓国語教室は閉鎖になるだろう。食えなくなるではないか。学習と商売のためには平和が一番。各国政府のお偉いさん方、頼んまっせ。 こう思ったのも、先日、韓国に行く予定の受講生から、「先生、韓国、大丈夫ですかね?」と訊かれたからだ。 18日、個人7、グループ1の8コマ。1級Kさん、留学について興味があるということで話になる。体験レッスン1級Kさん、「面白かった」「もっと早くから知っていたらもっと早くこれたのに」ということでゴールデンウィーク明けに受講開始決定。 19日、個人のみ10コマ。翻訳。 20日、個人4、グループ1ノ5コマ。受動態を能動態で書くのが韓国語作文のコツ。 21日、通訳の打ち合わせ。久しぶりにJapan Timesを買い、電車の中で読む。 22日、個人11、会話1の12コマ。翻訳作業も重なり、休む暇なし。 24日、翻訳作業をして納品。英語の受講申し込みが来た。中学英語の表現と文法を復習しながら音読練習を積み重ねる。これを基本に、テレビ・ラジオの講座の学習を組み合わせる。これが最も効果的かつ経済的だ。中学英語が終わったら、高校英語に進む。それが終了すると、英検準1級の合格ラインが見えてくる。 25日、個人のみ8コマ。翻訳作業。韓国の大統領選挙について話になる。 26日、個人のみ12コマ。久しぶりの2級Tさん、シャドウイングも完璧だ。通勤途中に音声を聞きながらぶつぶつ口パク練習をしていると。それは上手くなるなあ。練習は裏切らない。 5月4-5日に日暮里教室で行う無料体験レッスン祭りに在校生の申し込みおよび問い合わせが3回あった。同教室での受講を考えている人のために企画したのだが、まあ祭りだし、誰が来ても大丈夫。5日の最後のレッスンが終わったら、交流会をしようかと考えている。 27日、個人5、グループ3の8コマ。日暮里教室で初の無料体験レッスン。2級Oさん、「面白かった」と感想。復習を兼ねて1A(1級前半)教科書を使っての受講が決定。日暮里教室一番目。ありがとうございます。 2年半通った教室の話も聞いた。それはまた後日。 29日、個人12、会話1、英語1の14コマ。 東北在住でスカイプレッスン丸3年目のSさんから、日暮里教室の無料体験レッスン祭り(5月4・5日)参加申し込みメール。抜粋 「先日のお言葉に甘えさせていただき、できる限り参加させていただければと考えております。本当はせっかくなので徹底音読プログラムにも是非参加したいのですが(都合上)○○時に羽田に到着予定のためまっすぐ向かってもおそらく○○時は難しいことと思います。ですので、差し支えなければ途中からみなさんの横で聴講させていただければと考えているのですが、可能でしょうか?よろしくお願いいたします。終了後の交流会も参加を希望いたします。」 すべて大丈夫です! Sさんのメールへの返信。 「祭りです。最初からも途中からも関係ありません。気にする必要は全くありませんよ。むしろ、りんむく自慢の受講生の一人が飛行機できてくださるので、私は鼻高々です。交流会も含めて、楽しんでください。」 30日、個人のみ3コマ。先日体験レッスンのOさん。半年間の独学後、韓国人講師との1対1レッスンを2年半。「質問に対して納得できるような回答が得られない」「学習の仕方がわからない」「発音が合っているのかどうかが分からない」「上達しているという実感が欲しい」と相談。5月受講開始。 |
2017.3.1-31
3月1日現在の受講生67人。1級24人、2級24人、3級7人、4級2人、5級4人、6級2人、特別コース9人(うち個人レッスン兼7人)、英語2人、中国語1人(同1人)。
2日、朝、翻訳して納品。個人のみ8コマ。5級Tさんの授業で、放火も防火もともに「방화」なので区別しがたいという話になった。また、日韓間の概念把握の方法の違いなども話題に。夜、通訳の打ち合わせ。 3日、通訳。方言は難しい。 4日、個人13、会話1の14コマ。発音チェックが無い教室が結構多いという話になる。例年に比べて試験を受ける受講生の数が多い気がする。翻訳。 5日、翻訳。夜、図書館に行って大沢在昌、筒井康隆、辺見庸、井上ひさしを借りる。 6日、前夜3時間寝て翻訳作業。22万字を納品。ああ疲れた。午前中は通訳。大沢在昌『毒猿』を読み始める。 7日、個人1、英語2の3コマ。新宿鮫に没頭。ぜい肉をそぎ落とした文体と巧みな物語展開。夜、『毒猿』読了。優れた作品を読む醍醐味を満喫。若いころ、乱読していてよかったとつくづく思う。 8日、個人のみ11コマ。翻訳。 9日、個人8、グループ1の9コマ。朝から夜遅くまで働く。しかし、大量の翻訳の仕事が終わったので気が楽。やはり授業が楽しい。 10日、通訳。朴槿恵大統領弾劾認容も話題に。事務作業。 11日、個人13、会話1、英語1の15コマ。計算間違いで2級の受講生が25人なので、3月1日現在の全受講生数は68人。ホームページを早速訂正。 12日、午前3時に目が覚めて確定申告作成。YTNニュースつけっぱなしで作業。韓国はこれからどうなるのかしらん。午後2時過ぎに終わったので税務署に出しに行ったら日曜は休みだった。帰りに図書館に寄り、数冊借りて家に到着。『モナドの領域』読書中。 13日、『モナドの領域』読了。面白かった。税務署に確定申告を提出。途中、図書館によって数冊借りる。大沢在昌『狼花』を読み始める。 14日、個人7、グループ2の9コマ。翻訳の仕事を請ける。辺見庸『1★9★3★7』を読み始める。 15日、個人のみ16コマ。 16日、個人8、グループ2の10コマ。 17日、通訳3時間と翻訳3時間。 18日、個人11、会話1、英語1の13コマ。英語のTさん、教科書の半分が終わった。今日は仮定法など。留学志望の2級Kさんに役立つ参考書や勉強法などを思いつくままに伝える。代わりにまとめてくれたら助かるのだが……。翻訳作業。 19日、谷中・日暮里界隈を歩き回る。彼岸の墓参りだろうか、人通りが多かった。韓国料理屋でカムジャタンを久しぶりに食べる。翻訳作業。英語の論文を読む。夜、知り合いと英語で2時間半会話。ほとんど聞き手だったが。 20日、今後の教室のあり方についてあれこれ考える。大沢在昌『狼花』読了。 21日、個人4、グループ1、英語2の7コマ。今朝午前3時に目が覚めたので翻訳作業し、昼と夜に納品。仕事の合間にYTNニュースなどで朴槿恵前大統領の検察取り調べ報道を見る。大沢在昌『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』読み始める。昨年末から鮫島祭状態。大沢の名前が気になる。 翻訳メモ。 미세먼지 微小粒子状物質(直訳は「微細粉塵」) 맺음 丸め 수립 策定(直訳は「樹立」) 22日、3級Nさんが先日見た『哭声/コクソン』の話を聞く。俄然行きたくなった。個人7コマ。夜、渋谷でスルタン・オブ・ザ・ディスコのライブに行く。受講生のIさんから招待券をもらったのだ。久しぶりの生演奏。2時間ほど踊って踊って汗かきまくり。幸い、腰には来なかった。ホームページの新企画『音読で学び働く韓国語』を始める。ツイッターでも呟いている。 23日、個人6コマ。交換留学1年の経験がある3級Yさん初レッスン。発音チェックをかなり入れた。 24日、韓国人の知人とセウォル号引き揚げなどについて話す。韓国語講師希望のIさんと打ち合わせ。アキバでマックのノートパソコン購入。業務用。高くてぶったまげた。 25日、個人6、会話1の7コマ。 スルタンオブザディスコの公演について思ったこと。「日本横断公演大成功じゃん。言葉が違っても音だけで楽しめちゃう「音楽」の持つ力ってなんて大きいのだろう。って再確認。行ける予感。舞台って、技術と一緒に人間性も伝わるのね。日本語話そうとする姿に客は皆感動。見送り時のメンバー皆真面目。いい奴ら!」 26日、個人のみ2コマ。午後、通訳。 27日、午前、通訳。翻訳の仕事を請ける。 28日、個人11、グループ1の12コマ。授業の合間を縫って翻訳作業を行い、納品。 29日、個人のみ12コマ。 30日、個人7、グループ1、会話1の9コマ。翻訳作業、時間がかかる。 31日、翻訳を仕上げて納品。夜、約4時間通訳。 |
2017.2.1-28
1日、個人のみ11コマ。翻訳作業。
受講生数2月1日現在64人。1級22人、2級24人、3級7人、4級1人、5級4人、6級2人、会話10人(うち個人レッスン兼8人)、英語2人、中国語1人(同1人)。 元受講生HさんのTOPIK受験メール。「256点で6級に合格しました!쓰기は70点と悔しい結果になりましたが、듣기,읽기は90点以上と満足のいく結果となりました。思えば昨年4月の試験では3級でしたね…韓国に来てからは音読と教科書の予習復習(서울대 한국어)だけを繰り返す毎日でしたが、お陰で4級5級とクラスで一番の成績を頂きました。ひとつの目標だったTOPIK6級まで!まだまだネイティブには程遠いので、これからも音読練習は継続して行こうと思います。私に素晴らしい勉強法を教えて下さって本当にありがとうございました^^」 音読練習はTOPIKにも有効であることを再確認。 3日、通訳と翻訳。 カシオの電子辞書で収録辞書数が最多のEX-word XD-Y20000を使っているが、統合検索機能がついていてとても便利。高額だったが、買って正解。 4日、個人12、英語1、会話1の14コマ。留学の際は教科書に載っている観光地にできるだけ行くこと、巻末の文化解説にある物と事にできるだけ接すること、そしてそうした経験をメモやブログなどで細かく残すことが必要だと授業で強調。将来韓国語関連の仕事に就いた時にこぼれ話の材料になるので。 5日、朝から晩まで翻訳。 6日、通訳と翻訳を一日中。翻訳の量が多すぎるが請けた仕事で後の祭り。 7日、個人9、グループ1の10コマ。翻訳作業。 공명식 共鳴式 8日、個人のみ9コマ。翻訳。朝、翻訳仲間と話になる。トラドスを使う仕事が続いているそうだ。いいなあ。このソフト、便利だけど高いんだよなあ。 9日、個人4、グループ1の5コマ。雪の降る冷気の中、息子と駅で待ち合わせ、なじみの寿司屋に移動し、誕生日を祝う。財布をはたいて特上3人前を注文、うち2人前を息子が食らう。追加で5皿とデザートのプリン。育ち盛りだねえ。習っているヒップホップと「お受験」の話。2時間近く食べて話す。 夜、翻訳。午前0時過ぎに寝て90分後に起き、翻訳。途中仮眠。朝食食べられず作業続行。終わらん。締切の時間が過ぎて発注元に詫びのメール。昼食抜いて作業続行。まだ終わらん。詫びのメール。空腹で頭が冴え、作業速度上がる。午後3時半過ぎに納品。若干こけた頬を鏡で確認。別件を夜受注。あの… 雪が舞う中、息子と評判の焼き鳥屋に。学校での悪ガキの蛮行、いじめを放置する先生、それにアドラー心理学が話題に。「トランプが友達と話題になっているけどどう思う?」と訊かれたので米国の奇妙な構造を説明。調子に乗り頼んだ酒杯を片手に2時間半ほど談笑。正義感強いねえ。お受験合格の朗報も。 11日、朝一便で帰京。個人12、会話1の13コマ。韓国関連業務志望の2人と飲み食いしながら3時間ほど話す。12日、個人2コマ。業界大手学校に通った経験のある2級Tさん初レッスン。復習を兼ねて1級教科書のハングルの読みから開始。発音チェックを連発して矯正。だいぶ良くなる。翻訳作業。 13日、通訳。今日は박노해の詩。翻訳は電車で移動中も。帰宅後も続けて納品。 달집태우기≒どんど焼き。もしくは「日本のどんど焼きに当たる韓国の年中行事」。旧正月の元旦後最初の満月の日の行事。燃やす対象は、韓国は小屋、日本は注連縄と門松等。だが日本には藁の小屋を燃やす地域もあるそう。 14日、個人8、グループ1、英語3の12コマ。朝8時に掃除、8時半過ぎに授業開始、午後9時50分に授業終了、記録を書いてメールを確認し、10時20分にこのツイートを書いている。好きではないと続かない。 15日、個人10コマ。大量の翻訳到着。早速開始。 16日、個人5、グループ1の6コマ。 17日、一日中通訳。くたくた。 18日、個人11、会話1の12コマ。 20日、休みだが体験1。有名校に通うSさん。音読練習と発音チェックで模擬授業。「こんなに話したことはない」「発音もチェックされたことはほとんどない」との感想。最後に「面白かった」と。ありがとうございます。 21日、個人5、グループ2、英語2の9コマ。 22日、個人15コマ。 23日、個人7、グループ2の9コマ。 24日、通訳と翻訳。英語の体験レッスン申し込みが来る。需要があるのだなあ。 25日、個人6、会話1の6コマ。翻訳。 26日、翻訳。 27日、通訳と翻訳。 28日、個人8コマ。翻訳。 |
2017.1.1-31
1月6日まで帰省。人吉・球磨地方に家族旅行。寺社をめぐり、相良700年の歴史と天然温泉にどっぷり浸かる。韓国語の学習方法と仕事についてメモ。ドイツ語の文章を少し読む。息子と再会。背は伸び、力は強くなっていた。相撲したら押し出された。知恵も大分ついた。学校、勉強の仕方、将来等話す。
7日、仕事始め、個人11、会話1の2コマ。受講生の皆さんに会え、嬉しい。熱心に学ぶ姿に感心する。留学とその後の韓国語関連の仕事を考えている2級Kさんに、年末年始に考えた留学時の勉強方法を話したら1時間過ぎた。自分の留学と教室での経験の総括だ。韓国語と日本語双方の能力向上が鍵だ。 9日夜、ミリネの新宿教室に行く。米国人講師と話し、トランプへの評価を聞く。20分ほどだったが、ほとんど聞き取れて嬉しい。練習方法は間違っていなかった。その後、金先生と飲む。韓国の現状、教室運営などいろいろ話す。 10日、個人5、グループ1、英語2の8コマ。英語のTさん上達している。 受講生Mさんから聞いた話。先日韓国に行ってタクシーに乗車。運転手は「アベ、ナンバーワン!、オバマ、ナンバーワン!」と上機嫌で繰り返した。「トランプは?」と訊いたら「トランプ? ノー!」と回答。「それでは朴さんは?」と尋ねたら、目的地までハンドルを握ったまま貝のように黙り込んだ。 大量の翻訳を請ける。合間を縫ってやるしかない。職人仕事なので外注しにくい。授業で、通訳案内士試験について質問されたので、学習の仕方と参考書について答える。 11日、個人のみ14コマ。 12日、個人8、グループ2の10コマ。 13日、通訳7時間。最後の方は疲れた。 先日、2級Hさんから、留学経験があって6級を修了した娘さんが通訳案内士を目指しているが、勉強をどのようにしたらよいか、という質問があった。その時答えた内容を追補すると次のようになる。 1.TOPIK6級かハングル検定1級に合格すれば通訳案内士試験の一次試験(韓国語)が免除になるので、どちらかの合格を目指す方法がある。 (1)TOPIK6級合格のためには、ソウル大の5級及び6級の教科書の予習を進め、試験1か月前から過去問を解き、音読練習する。筆記と聞き取りは以上でほぼ行ける。作文対策としては、5級及び6級の教科書に作文の問題も載っているのでそれを行い、さらに、本文などの文章をルックアップアンドセイ書写およびパダスギで書く。韓国の新聞社説を書写する。 (2)ハングル検定1級合格のためには、(1)に加えて、①「トウミ」2級の単語と表現を勉強する。ネットで例文を拾っての自家製例文集の作成など。②『朝鮮語辞典』の基本単語の例文の音読と書写をする。 (3)通訳案内士試験の1次(韓国語)は、約10年前に水準が下げられて、以前より易しくなった。難易度で言えば、ハングル検定1級より易しく、TOPIK6級とほぼ同じかさらに易しいぐらいだが、日本文化と韓国文化の語彙を押さえなければならない手間を考えると、TOPIK6級より難しいといえるだろう。 それに合格するためには、(1)に加えて、日本文化を紹介する日韓の対訳本(日本で販売)と、韓国文化を紹介する日韓の対訳本(韓国人の日本語通訳参考書、韓国で販売)を音読・書写し、単語帳を作る。NHKラジオ第二放送の『ハングル日本百科』を聞いて音読・書写する(これは二次試験対策としても有効)。法学書院から出ている過去問を解く。 2.2次試験(歴史・地理・社会)に合格するにはどうするか。これも、法学書院から出ている過去問を解く。政府機関ではない「政府観光局」ホームページhttp://www.jnto.go.jp/jpn/ の「統計・データ」は出るので押さえておく。以上を基本に、各分野ごとに対策を行う。 (1)歴史。苦手な人は漫画から入る。中学校さらには高校の教科書又は参考書を音読・書写する。歴史好きだが知識のなかった私は、2003年に受験した時、歴史上の人物を描いた歴史小説を読みまくり、網野善彦『日本社会の歴史(上・中・下)』(岩波新書)を2度読んだ。 (2)地理。日本の面積、気候、一番高い山、一番長い川などの基本情報、世界遺産・日本遺産・国立公園・国定公園、それ以外の有名な観光地と温泉を頭に入れる。図書館にあるDVDを借りて見る。テレビの観光関連番組を見る。日本列島の白地図を買うかネットからダウンロードして、上記の情報を書き込む。中学校さらには高校の教科書又は参考書を音読・書写する。 (3)社会。ネットではなく紙の新聞を読む。(通訳ガイドの訓練も兼ねて、記憶に刻むために)社説を音読する。新聞の観光関連記事(日本訪問観光客の全体人数・国別人数、話題の観光地など)を押さえる。 日本政府観光局HPの記述。「7.特定非営利活動法人ハングル能力検定協会が実施する「ハングル」能力検定試験の1級の合格者は申請により、外国語(韓国語)の筆記試験が免除されます。」 続き。「8.国立国際教育院が制作する韓国語能力試験(TOPIK)6級の合格者は申請により外国語(韓国語)の筆記試験が免除されます。」 韓国語に関連する各種試験の対策について呟いたところ、韓国語学習者のお役に立てたようで良かった。 先ほど、TOPIK6級合格経験があり、昨年の通訳案内士試験の一次に合格した人の無料体験レッスンが終わった。通っていた教室の授業、課題とそれを克服する方法などについて話した。具体的な中身は字数の関係で省くが、ほぼどれも予想通りだった。以前も書いたが発音チェックと音読の反復が鍵だ。 14日、個人12、会話1の13コマ。 受講生Iさんのメール。「1/28(土)18:00~タワーレコード渋谷店B1FにてSultan of the Discoのトーク&ミニライブが行われます。MCは古家正亨さん。トークではメンバーが韓国語で答えて古家さんが通訳と韓国語の勉強にもなり、おまけにみにライブも行います。観覧フリーなので生徒の皆様にお知らせ頂きたいのと、明日月曜日にスルタンTwitterにもイベント告知いれますので引用リツイートのご協力宜しくお願い致します。先生これますか??? ざっくりですが、、、当日は、18:00~トーク18:30~ミニライブ以上となります。お友達、家族などたくさん連れてきて頂ければと思っております。ご協力の程、宜しくお願い致します。」 15日、翻訳。一日中するが終わらない。 16日、通訳と事務作業。返信メールの作成に時間がかかる。翻訳。 17日、個人8、グループ1、英語2の11コマ。韓国語3級だが現在英語受講中のTさん、教科書の『中学英語』が6割終わる。仮定法過去と仮定法過去完了、その他の仮定法に二人でうなる。回を重ねるごとに発音と抑揚がCDのネイティブの吹込みに着実に近づいていく。英語も韓国語も練習法は共通。 18日、個人12コマ。授業の合間を縫い翻訳。作業途中、息抜きにYTNニュースやニュース打破を見る。今の韓国は映画『내부자』が現実になったよう。授業で音読、翻訳で多読、ニュースでリスニング。日本でどっぷり韓国語漬け。お金をもらいながらがっつり学習。受講生・取引先そしてヨン様に感謝。 19日個人8グループ1の9コマ。3時間寝て午前2時に起床し午前10時まで翻訳作業をして納品しもう一つの翻訳作業に入るが11:20から授業・昼食・授業の後また翻訳作業に戻って16:15に納品し16:30授業・夕食・授業・授業・授業で21:40終了。明日通訳。「韓国何でも屋」の現実。 20日、通訳、事務作業。翻訳の依頼を請ける。今担当している分野の翻訳の仕事は来る時は来るが来ない時はばったり止まる。翻訳は前にも書いたがそれ自体が多読。故に読む速度は早くなる。韓国語作文の時に文章が思い浮かびやすくなる。他方で日本語能力が問われる。言葉の世界の深さに気が付く。 21日、個人12、会話1の13コマ。数か月先まで翻訳の仕事がいっぱい。で、休みなし。 22日、翻訳。 23日、通訳4時間と翻訳。休みなし。 留学して6級と研究班まで終え帰国後に韓国語も使用する仕事をしている日本語母語話者からメール。韓国語をおさらいし、韓国語を主に使う仕事をしたい、ついては授業を見学したい、という内容。いくつか授業を見学した後に韓国語の復習の進め方と仕事をするには何が必要かを話す予定。勿論只ではない。 24日、個人9、グループ1、英語2の12コマ。合間を縫って翻訳作業をし、納品。 25日、個人15、グループ1の16コマ。合間に翻訳。ㄴをㅇと間違って発音することが多いので注意。例えば、「지연 씨」の「ㄴ」の時に舌の先が前歯の裏にしっかりついているか確認が必要。漫然と発音すると「지영 씨」と発音しがち。別人になる。人名を間違えるのは大変失礼なので気を付けよう。 授業で教科書の文章を日本語に訳す時に韓国語の単語を「誤って」そのまま読むことがある。無意識に韓国語が口をついて出ているわけで、非常に喜ばしい。糸でつながれた旗が口から次々に出てくる手品があるが、韓国語が考える前に口から出てくる段階に着実に向かっている兆しが、上記の「誤り」だ。 昨日、2級前半が終わりつつあるTさんが数日前にTOPIKⅠの過去問に挑戦したところ、聞き取り問題が満点、筆記は4つ間違えたそうだ。ソウル大の教科書はむずかしめなので、2級が終了しなくともTOPIK2級合格は十分可能だ。聞き取り問題の速さはとても遅く感じたそうだ。予想通りだ。 26日、個人のみ10コマ。留学経験者として、留学するよりも国内でソウル大教科書を6級まで学び、同時に優れた韓国人講師のフリートーキング授業を受けた方が効果的なのではないかという気が最近してならない。特に韓国語関連の仕事を志向しているのであれば尚更。更に費用も半分以下で済み経済的。 27日、通訳と翻訳。 28日、個人8、会話2の10コマと体験。翻訳作業。体験のOさん、受講後に即入学。これまで半年間独学したが発音に不安。「ネットや本でいろいろ調べたが、これだというのがなかった」。が、体験の発音チェックで어も「指2本分縦開けた『オ』」(留学時に教わった内容をそのまま伝達)として習得。 31日、個人8、グループ1の9コマと体験1。1年韓国にいた5級Sさんと留学話。留学経験は韓国語能力向上の不可欠条件でも万能薬でもない。が、可能なら、したほうが良い。どんなに短期間でも韓国に住んでこそ分かることが沢山あり、韓国人の知り合いがいれば排他主義という蟻地獄の罠に嵌らない。 |
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