音読こそ、韓国語学習の王道です。
文字を見て口に出す--この練習を積み重ねると、ある時点で韓国語が自然に口から出るようになります。
りんどうむくげ工房のレッスンは、この音読の繰り返しを最重視し、徹底して行います。
内容を理解したうえで、たくさん話し、たくさん聞く。そして、たくさん書き、たくさん読む。韓国語学習のポイントです。
でも、独学では、なかなか長く続けられません。一人で集中力を維持することは易しくありません。ですが、レッスンを受けると、集中して学べます。外国語学習にとって貴重な時間です。
レッスンでは、テキストをどんどん声に出します。オーバーラッピングやシャドーイングなどのテープ学習や韓→日、日→韓の通訳練習なども行います。
週1-2回の個人レッスンで集中して学習し、そこで得た刺激をもとに、家でテキストの音読、参考書、テレビ・ラジオの学習を(できれば1日最低30分)継続する--これが最も効果的かつ経済的で持続可能な方法です。
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NHKの英語講座の講師のほとんどは日本語を母語とする人たちです。
なぜでしょうか。
体験的に申し上げますと、韓国語学習の初級から中級までは、日本語で内容と文法をどれだけ理解しているかが、その後の上達の度合いを決めます。
ですから、ネイティブ講師から学ぶ場合、①教育方法を習得しているか、②日本語能力が相当高いレベルにあるか、が重要なポイントです。その二つを満たしてはじめて、初級から中級の韓国語学習者に必要な文法理解を助けることができるでしょう。
私は2年間韓国に語学留学し、初歩から韓国語の授業を受けました。先生は韓国語しか話しません。もちろん大いに役に立ちました。しかし、帰国後最初にしたのは、日本語で書かれた韓国語の文法の勉強でした。
それは、自分の韓国語能力が高くないため、理解があいまいな部分が少なくなかったからです。概念として把握するためには日本語で理解する必要があるのです。
私は、日本語を母語とする韓国語の通訳・翻訳者です。受講生のみなさんと同じ韓国語学習者です。ですから、苦労したこれまでの経験も交えながら、学ぶ上でのコツやポイント、日本語母語者がつまづきやすいところは何か、それを克服するにはどうしたらいいかを、詳しく、分かりやすくお伝えできます。
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私事ですが、数年前、初心者として韓国に語学留学しました。午前中は語学学校で韓国語の授業、午後は復習と宿題、夜は韓国人の友人たちと酒を飲みながら話したり、下宿で韓国映画のCDビデオを見たりする毎日が2年間続きました。文法・語彙・表現など「内容を理解し」、夜、「たくさん話し、たくさん聞く」ことを繰り返していたわけです。
留学中、そして帰国して現在に至る間、韓国人の先生や友人たちから本当に多くのことを教えてもらってきています。その中で「これは大切だな」と気づいたことをできるだけ伝えたい、という気持ちでレッスンをしています。
私も、レッスンをしながらたくさんのことを学んでいます。受講生のみなさんの韓国語能力が上がっていく姿を間近で見ることができるのは、本当にうれしいことです。
2008年1月から金玄謹氏が上級講座担当講師として加わりました。日本語能力試験1級保持者で日本在住7年の金講師は、受講生の「話す力」を存分に伸ばします。
肩の力を抜いて楽しく学べば、着実に力がついていきます。韓国語という大海に向かって、ゆっくり、舟を漕ぎ出しましょう。(迫田)